今回は私の敬愛する作家・くどうひさし先生の現時点での最新版作品集「はじめてコレクション」について解説していきたいと思います。
くどうひさし先生はすでに20年近いキャリアをお持ちで、ラブラブ系から胸糞系まで描ける大御所の先生なのですが、今回の作品集の構成要素はラブラブ系7割の胸糞系3割といった比率となっています。
以前の記事で胸糞系の魅力はたっぷりお伝え出来たかと思いますので、ラブラブ系多めの本作は取り上げるのにちょうど良いかなと思った次第です。
特に最初に収録されている作品「由紀とおにいちゃん」はかなりエロい内容となってまして、くどうひさし節が炸裂しています。
■オナホ扱いされる女の乙女心
「由紀とおにいちゃん」は近親相姦モノでして、本作に登場する兄と妹はそういう関係になってからしばらく経っているという設定です。
この日も親が出張で留守なのを良い事に兄がセックスをしようと迫ってくるのですが、妹には密かにある不満があります。
それはちゃんと愛のあるセックスをしてくれないという事です。
兄とセックスする事自体は嫌じゃないのですが、愛を感じないのが問題なわけですね。
ちなみに妹は同級生の男子から告白もされており、兄との関係について、かなり心境的に揺れています。
兄から見ると、ちゃんとラブラブ、イチャイチャして妹を愛しているつもりなのですが、経験が浅いのでセックスが雑なのですよね。
セックスとはコミュニケーションなわけですが、ただただ自分が射精したい気持ちが先に出てしまい、相手の扱いも雑になって、気遣いもできないわけです。
例えばちゃんと前戯をして相手のアソコを濡らそうという発想はなく、さっさと挿入するために最初からローションに頼ったりしてます。
自分が射精したいが為に、ほぼ前戯をせずに妹のオマンコにローションを塗りたくる兄。
これはオナニー前にオナホをローションで濡らすのと変わりません。
兄としてはちゃんと愛し合ってるつもりですが、無自覚に妹の事をオナホ扱いしているわけです。
近親相姦モノって、初めてそういう関係になる所が描かれる事が多いですが、そこから少し進んだ関係・・・まるでカップルの倦怠期のような状態を描くのは珍しいですよね。
ちなみに兄は本当に雑でして、、、
一応ゴムはつけてても、ちゃんと付けてないので中で外れたまま中出ししちゃうなど、かなり無責任です。
男って、若い頃はただただセックスしたいだけですから、相手の事を気遣うような心の余裕みたいなものって無かったりします。
相手の事を愛してはいるのですが、心が幼稚と言いますか、、、行動に伴わないわけですね。
ですので、若い男と付き合ってる女性の中には、実際オナホ扱い気味だったりする人も多いのかもしれません。
しかし本当に気持ちがいいセックスとは何なのかが、先生の手によって描かれていきます。
前述の通り、妹は同級生の男子に告白をされており、その事をきっかけにして兄との関係に心が揺れ動き始めています。
「告白OKしちゃおっかなー」
「他の男の人ともHしてみよっかなーって」
「なんで・・・?」
「お兄ちゃんは由紀のコトがこんなに大好きなのに!!」
<誰かを好き>って気持ちって・・・
<誰かを求める>という気持ちと<誰かを思いやる>という気持ちで構成されると思うのですが、子供の頃って前者が100%だと思うのです。
それが大人になるにつれて後者の気持ちを育んでいくわけですが、恋愛経験が浅い内はまだまだ後者が前者に追いつかないわけですね。
しかし、セックスという高度なコミュニケーションをするのにおいて、実はそれじゃ未熟過ぎるのです。
子供同士が手をつないで一緒に遊びにいくのとはわけが違う・・・お互いの心の底の底までダイブしていくことができるコミュニケーション・・・それがセックス。
先生が今回のお話を描いたのも、そこら辺を表現したいと思ったのではないでしょうか。
「だったら」
「私が他の誰かとHしてみたいって思わないように」
「私のこともちゃんと気持ちよくしてよ」
・・・ついに妹から本音がこぼれます。
■本当に気持ちいいセックスとは
「(・・・そういえば由紀がイクとこ見たことがなかったな)」
兄は妹へいつもよりもすごく丁寧にクンニをし始めます。
ピチャピチャピチャ・・・
十分な時間、丁寧にクリトリスを舐めていると、、、
「ま・・・待ってお兄ちゃん・・・」
「なんか・・・なんかヘンな感じ・・・」
「どうしたー?」
「イキそうなのか?」
「そ・・・そんなのわかんない・・・よ」
「またイったことないんだもん・・・」
妹にとって、性の対象とは兄だけでした。
これまで兄は自分本位なセックスしかしてこなかったため、妹もイク事を知らなかったのです。
しかしこの後、、、
「お・・・お兄ちゃ・・・待って・・・っ」
「あっ!!」
ビクン!!
ビクン!!
ビクン!!
人生初イキをしてしまう妹。
ちゅぅぅぅーじゅるるるぅぅぅー
妹がイっても、兄は皮を剥いたクリトリスを吸い続けています。
ここら辺のイキ描写はさすが先生でして、かなりエロいです。
兄は丁寧な愛撫をすれば妹はイク事、、、そしてローションを使わなくても十分なほどオマンコが濡れる事を知ります。
その後は手マンやクリ吸いで妹を何度もイカせます。
初めて、女の悦びを知り、、、初めて愛される事を知った妹は、涙を流しながら兄とセックスをし始めます。
「由紀・・・っ」
「お兄ちゃんっ」
「由紀・・・っ」
「お兄ちゃんっ」
ズブ!ズブ!ズブ!
お互いの名前を呼び合いながら、お互いの性器の摩擦を感じ合う二人。
そして、、、
「く・・・もうだめだ・・・」
「イクぞ・・・由紀・・・!!」
「あ・・・!!」
「わ・・・私も!!」
「私も・・・イク・・・!!・・・イっちゃう・・・あっ!!!」
ドピュ!!!
ビク!!
ビク!!
ビク!!
ビク!!
妹は兄に中出しされたと同時にイってしまいます。
いわゆる男女同時イキです。
イク瞬間は兄の肩を強く握りしめ、頬を赤らめ、両目から涙がこぼれています。
中出しされながら同時にイク・・・これこそが愛のあるセックスの究極の形です。
イっしょにイク・・・この満足感を知ってしまった二人は、この後も同時イキを目指して、セックスし続けます。
「いいか・・・イク・・・ぞ!!」
「ウン、いいよ・・・」
「わ・・・私もイクから・・・!!」
「お兄ちゃんもいっぱい射精し・・・て・・・」
単に身体の信号だけを考えたら、同時にイクのも、単体でイクのも変わらないはずです。
しかし、人間は・・・男女は同時にイク事にものすごい興奮を覚えるのも確かです。
オーガズムとは人間にとって一番恥ずかしい瞬間であって、それを共有する満足感みたいなものがあるのではないでしょうか。
また、精液とは男にとって最も神聖な体液、、、
それを女にとって最も神聖な器官である子宮に流し込むという行為も加わって、男女同時イキ中出しセックスとは本当に男女が分かり合える可能性を秘めた行為なのではないかと思えるのです。
男女は中々分かり合えることは難しいと言われていますが、少なくともこの瞬間は心も体も結合できているといえるでしょう。
男女同時イキの気持ちよさを知ってしまった兄妹は、結局次の日の夕方までセックスをしまくります。
一晩中セックスして、次の日の朝は学校を寝坊・ずる休みし、そのまま動けなくなるまで24時間寝るかセックスするかの状態を続けるのです。
最後に、学校を休んだ妹を心配して、告白してきた同級生の男子がプリントを届けにくるのですが、、、
兄と遥かに強い男女の結びつきを得てしまった妹の心はもう揺れ動くことはありません。
兄と妹なので結ばれる恋ではないのですが、一応のハッピーエンドとなっております。
将来的には結ばれる事はあり得ない兄と妹ですが、普通の恋愛カップルでもそんなに違いは無いかもしれません。
普通のカップルでも、一生大好きなままで添い遂げるというのは難しいわけですから。
それでも情熱的なセックスをしていたあの瞬間はウソではない。
最終的に別れる事になっても、あの瞬間はその人の人生に置いてとても大切な一瞬である・・・そんな事を思いました。
くどうひさし先生が近親相姦モノをあえて設定にしてきたのも、そういうメッセージがあるのではないかと考えました。
■女のオーガズムを鑑賞用玩具として扱う事
さて、他の収録作についてもちょっとだけ触れておきましょう。
先ほども書いたように本作品集には胸糞系は少な目となってますが、それでも、、、
「ごちそう 前編」
「ごちそう 後編」
「先生のお気に入り」
と、3作品収録されてまして、特に「ごちそう」はかなりハードな内容になっています。
いわゆる<「イク」という知識すらない女の子>を<強制的に人生初イキさせる>ような作品になってます。
くどう先生の作品には、無垢な少女を強制的に初イキさせ、その後もぶっ壊れるまでイカせ続けることが大好物という鬼畜・有澤という男が度々登場します。
作品ごとに細かい設定などは変わっている可能性があるのですが、共通の仲間がいて、明らかに同一人物です。
別の作品に同じ人物を登場させる、、、いわゆるスターシステムというヤツですね。
「ごちそう」でもお馴染みのデブの後輩くんと一緒に電マ無双してます。
犠牲になる女の子は2名で、一人は有澤に恋心をいただいてしまった小6の女の子、栞ちゃん。
イクという知識もないのに、有澤に電マで人生初イキをさせられてしまっています。
そしてもう一人は栞の友人の海夏(まりな)ちゃん。
有澤のことを疑っていて、栞の事を心配して一緒に家にお泊りにきてくれたのですが、、、巻き込まれて犯される事になります。
こちらもイクという知識すらなかったのに、何度もイカされてます。
見所としては栞ちゃんに友人の海夏ちゃんを電マ責めさせるシーンですね。
有澤に犯されつつも、まだ抵抗できない栞ちゃんを使って、拘束した海夏ちゃんをイカせるのは背徳感がヤバイです。
■セックスに興味津々なお年頃の女の子達
その他の作品はラブラブ、ほのぼの系です。
「ぼーいふれんど」
「ぼーいふれんど2」
「ぼーいふれんど3」
「いもうとがきた!!」
「はじめてのアルバイト」
近親相姦モノもありますが、普通の恋愛モノもあります。
特に3話に渡って展開される「ぼーいふれんど」シリーズが好きですね。
お年頃のJC3人組が早くエッチを経験してみたいと奮戦する物語で、三者三様の初体験模様が描かれています。
幼馴染と愛のあるセックスをする子。
誰でもいいからと、たまたま告白してきた先輩とセックスしてしまう子。
歳の近い叔父と軽いノリでセックスしてしまう子。
連作ものとして描くことで、色んなパターンの初体験の違いを楽しむ事ができます。
当然、良いセックスもあれば失敗もあり、、、
初体験をしたがる女の子の話はエロ漫画には星の数ほどありますが、こういう描き方(連作)をした作品は見たことなかったので、上手い手法だなと思いました。
ここら辺にもくどう先生の巧みさが出てますね。
さて、いかがでしたでしょうか?
FANZAでは冒頭21ページが立ち読みできまして、「由紀とおにいちゃん」で妹がイキまくっている所も読めますので、ぜひ読んでみてください。
★FANZA(旧DMM)で一部立ち読み ↓↓↓
[PR]はじめてコレクション【FANZA限定特典付き】
また、くどう先生の胸糞系に興味を持ったのであれば↓↓の作品もオススメです。
無垢な女の子が理不尽にイカされまくる作品でして、有澤も大活躍してます。
SECRET: 0
PASS: 8bb76c07cea1eae39577313421fc29c2
『はじめてコレクション』ですね。ふふふ、もちろん私も購入していました。
くどうひさし先生と言えば「電マ」ということで、「ごちそう」が最高でした。
(「男女同時イキ中出しセックス」の考察。なるほど~。いつも勉強になります!)
商業誌はページ数が少なくて物足りない事が多いのですが、「ごちそう」は
ボリューム満点で責めまくる怒涛の展開と、「背徳感がヤバイ」いけない内容が
漫画ならではのエロスが感じられて大満足でした。Hロリータ・ファンタジー。
同級生モノが大好きで『ぼくたちのスーパーアプリ』が愛読書の私としては、
ほのぼの系では「ぼーいふれんど」の第1話が特に好きな感じです。
「おちんちん見たーい!!」から始まって「なんでボッキしないんだよっ」
(紹介画)の立ち姿(Y)のスジが大好きです。次のページも超好きですが…。
他の作家さんでは『彼女のスマホを覗いただけなのに』の三部作が大好きです。
郊外なら豪邸が立つほどの収入を得たのでは?的な… 会心のデキ栄えでした。
研究所での「エッチなマンガ一話分を丸々無料公開」もイイ感じですね!
FANZAさんと相談するなんて凄い! 消しが大きいですが購入版はいかに?
SECRET: 0
PASS: 844715f040b76eea319169edac12b560
>パルナス三世
今回、同時イキのほうをメインテーマにしてみたので、文字数の関係であっさり紹介してますが、やっぱり「ごちそう」は名作ですね。
有澤にはこれからもたくさん活躍していってほしいものですね。
> 研究所での「エッチなマンガ一話分を丸々無料公開」もイイ感じですね!
> FANZAさんと相談するなんて凄い! 消しが大きいですが購入版はいかに?
消し大きいですよね。
どうやら公開版サンプル(FANZAのサイト外…うちのブログのような媒体で公開するサンプル)は、本編からさらに消し修正を加えてるようです。
(なので、基本的には本編のほうが消しが薄い事が多いので安心してください。)
例えば「スカートの中はファンタスティック!」も、リンク先で同じシーンが立ち読みできるので、1ページ目から消しの有無の違いがある事がわかると思います。
1ページ目で消しが追加されてる部分なんて、マンコすら描かれてなくて、マンスジなんですけどね。
割と自主規制強めでFANZA自身が消しを大きくしてるみたいですね。
本来、漫画で性器を描くくらい、別にいいじゃないかって思うのですが、世間の風当たりが強いようです。