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【官能小説】となりの樋口さん 第11話 「女の口」

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「セ・・・」

思わず口ごもってしまった。
突然の単語。
そもそも女の子の口から<セックス>なんて単語を聞いたのは、生まれて初めての経験かもしれない。

「エッチしない?」
「お金いっぱい持ってたじゃん?」
「2万でいいよ」

「・・・」

そうか、次第に状況が飲み込めてきた。
確かに僕の財布には札束が結構入っている。
ゼミの旅行のためにおろしてきた金だ。
さっきの会計の時に、きっと見られたのに違いない。

「最近あいつら全然買ってくれなくてさ~」

アイナは勝手に喋り続けてる。
さっきまでは割と無口な子だと思っていたが、しゃべりだすとかなり早口で、驚いた。

いや、そんなことより<あいつら>って?

・・・

太一と、さっきの男だろうか?
アイナは太一ともセックスしてるのか、、、
まあ、考えてみれば、女に手の早い太一だし、まったく不思議ではないが。
でも、改めて聞くと、とても生々しく感じた。

「で?」
「どうする?」

どうすると言われても、あの金は旅行代金だ。
使うわけにはいかない。
でも、、、

「童貞なんだよね?」

童貞だ。
童貞だよ。
童貞だからどうしたって言うんだ?

なんなんだ、これは?
こんなエロ漫画みたいな事が本当に起きるなんて。
僕はこのままじゃ、とても童貞を卒業できる気がしない。
声をかけてくれる女の子だって、樋口さんくらいだし。

・・・

そうだ、樋口さん。
僕は樋口さんが好きなんだ。
初めての相手は樋口さんじゃなきゃダメだ。

ズイ

その瞬間、アイナが不意に僕との距離を縮めてくる。
息がかかりそうな距離。
というよりは唇と唇が触れそうな距離だ。

「うぉ!」

バタン

突然の事態に退いた僕は、バランスを崩してベッドの上に尻餅をついた。

「あははは!ウケる(笑)」
「なに慌ててんの?」
「マジ童貞じゃん、お前」

さすがにカチンときた。
バカにするな!
お前みたいに男に抱かれるしか能が無いピッチに笑われる筋合いはない。

と、次の瞬間、、、

「ん!」
「ん・・・」

不意に僕の唇に、ものすごく柔らかいものが触れてきた。

チュ・・・

ああ!
今、僕はアイナとキスをしている。
キス。
生まれて初めてのキス。

女の子の唇って、こんなに気持ちいいものだったのか。
唇が触れるだけで、何が良いんだと思っていたが、なぜか心地よい。

「あ、これはサービスでいいから」

そしてアイナの右手が僕の股間に伸びる。

ビクン!

アイナに触られた瞬間、くすぐったいというか、とにかく体が反応してしまった。

「ほら、勃ってんじゃん」
「何これ?」
「硬った~い(笑)」

ジー

さらに。
アイナが手慣れた手つきで、僕のジーンズのチャックを下す。

「お前エロい事、考えてんじゃん」
「すっげーヌルヌル」

アイナは僕のチンコを握ると、親指で亀頭を、円を描くように擦り始めた。

「はぅ・・・!」

あまりの刺激に腰がひける。

ここまでの一連の流れに、僕は抵抗もできたはずだが、できなかった。
いや、抵抗しようとしなかったのかもしれない。
初めての女の子にチンコを見られてしまった恥ずかしさも感じる間もなく、次々と展開する初めての経験に、僕はなすがままだ。

そして、、、

パク
ジュポ!ジュポ!ジュポ!

アイナが僕のチンコを咥え、激しく頭を振り始める。

「あああ!!」

感じた事のない気持ちよさに、僕は恥ずかしいくらいの大声を出してしまった。
何だコレは!?
オナニーの比じゃない!
今までしてきたオナニーの何倍も気持ちいい!
オナホールだって、こんなに気持ち良くはなかった!

ジュポ!ジュポ!ジュポ!

アイナだから気持ちいいのか?
それとも女の口って、みんなこんなに気持ちいいのか?

その時、不意に樋口さんの顔が目に浮かんだ。
想像の中で、上目遣いで僕のチンコをフェラチオをしてくる樋口さん。

ああ!!
イク!!
樋口さんの口でイク!!

そして、以前この部屋であった、あの異常事態を思い出す。
パッカリと口を開けて眠る、樋口さんの口をオカズにオナニーした、あの記憶。

あの時は寸前で外していたが、あのまま口の中に射精しなかったのを後悔もしていた。
口に出しても、起きなかったんじゃないのか?
口に出してたらどうなってただろう?
樋口さんが僕の精子を飲んでたら・・・

僕の脳裏には、あの時の樋口さんの口の中の映像が、鮮明に浮かんでいる。

樋口さん!
樋口さん!
出すよ!
口の中でイクよ!
美樹!
美樹!
好きだ!
美樹の口でイク!!

「はい、しゅーりょー」

突然、現実に引き戻され、状況が飲み込めない僕は、おそらくものすごく驚いた表情でアイナを見てたのだろう。

「あははは(笑)」
「何その顔!?」

トコトン人をバカにした女だ。
しかし、、、

「で?」
「どうする?」

・・・

僕は財布から2万円を取り出し、アイナに渡したのだった。

===続く===

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