今回は故・古尾谷雅人さん主演で1983年公開の「丑三つの村」のエロスについて書いてみたいと思います。
こちらの映画、結構残虐な殺害シーンと、生々しいエロシーンで<エログロ映画>として話題になっていたそうで、一時期は販売・配信が停止させられていたいわくつきの映画です。
ちなみにエロシーンでいくと、特に3名の女優さん・・・田中美佐子さん(当時22歳)、五月みどりさん(当時43歳)、池波志乃さん(当時28歳)の体当たりのヌードと濡れ場が有名です。
中でも若き日の田中美佐子さんが超絶美少女で、全身ヌードと濡れ場を披露していまして、エロいです。
各エログでも、この映画を取り上げる際にはやはりそれらのヌードと濡れ場を取り上げている所が多いのですが、本ブログではちょっと違った部分にスポットを当てたいと思います。
それは映画終盤に出てくる、あるキスシーンです。
この映画の本質、、、本当に注目すべき部分はそのキスシーンにあると思うのですよね。
エログ以外でもこの映画を紹介しているブログを読ませていただきましたが、凄惨な終盤20分の殺害シーンや主人公を村八分にする人間の冷たさ、そして女優の体当たり演技などについて書いてらっしゃる方はいたのですが、このキスシーンを言及している方は見当たりませんでした。
このキスシーンが切なくて切なくて、切なエロいので、考察がてら、ぜひ皆さんにご紹介したいと思います。
ちなみに断っておくと、この映画はノンフィクションではありますが、1938年に日本で実際に起こった<津山三十人殺し>という事件をモチーフにしています。
津山三十人殺しとは岡山県のある村で、ある一人の男性が一晩で村人たちを大虐殺、、、結果30名もの村人が死亡したという、犯罪史に残る大事件です。
この映画は登場人物の名前とかは実在の方とは異なるし、細かい心理描写も作者の想像による部分はあると思いますが、結構実際の事件に近い設定にしているのです。
内容も過激ですので、人によっては不快に思われる方もいるかと思いますので、もしその恐れがありそうでした、ここで記事を閉じてください。
※本ブログでは目を覆うような殺害シーンなどは取り上げてません。
まあ、映画を見ての受け取り方は人それぞれだとは思いますが、もしかしたら犯罪者を擁護するような内容にとらえてしまう人もいるかもしれません。
ただ、私が見た感想としては、決して単純に犯罪者も可哀そうだったとか、犯罪を犯した人間を擁護するような内容ではなかったという事です。
後に村人たちを大量虐殺する主人公が、村八分にされたりして可哀そうな仕打ちに合う姿は描かれているのですが、それでも犯罪を犯してよい理由にはなりません。
この映画は、実際の犯罪をモチーフとしつつ、人間が異性とのつながりを求めてしまうという、人間の本質を描きたかったのではないかと、私は解釈しております。
それでは行ってみましょう。
時代は太平洋戦争中。
岡山の寒村であるこぐれ村を舞台とし、村で一番の秀才と名高い青年・犬丸継男(いぬまる つぎお)が主人公です。
演じているのは名優・古尾谷雅人さん。
継男は近所でも評判の好青年でして、教師になるために日々勉強していますが、戦争に行ってお国のために戦いたいという正義感も強く持っています。
近所の人にも元気に挨拶をしたり、子供たちを率いて面倒をみてやったり、非常に真面目な青年なのですが、反面、まだまだウブな部分もあります。
一つ上の先輩で、すでに村を出ている不良の先輩・哲夫さんがいるのですが、哲夫さんが何度も金を無心に来ても、文句も言わず金を渡すようなお人よしの性格です。
物語序盤では、この哲夫さんからお金の代わりにポルノ写真をお土産にもらったりします。
そのポルノ写真はこちら。
マングリ返しになった女性のお尻が拝める程度の代物・・・
今ではこれでオナニーしろというほうが難しいと思いますが、このレベルが刺激の少なかった昭和初期のオカズなんですねぇ。
哲夫と別れた継男も、河原でこっそりと写真をガン見。
チンコを握りしめて悶々としています。
また、この時哲夫さんからはポルノ写真とは別にある事を教えてもらいます。
「ワシらはな、ちゃんとお金を払ろうて、赤の他人と一晩枕をともにする」
「お前ら狭い土地にひしめきおうて、親戚みたいに血つながった連中とようやるな!」
何との事かピンとこない継男ですが、これは要するにこの村に蔓延している夜這いの風習の事を教えているのです。
夜這い・・・大昔の日本にあった風習ですが、夜中にセックスの相手を求めて、勝手に家に侵入する行為ですね。
男から女に仕掛けるわけですが、女がOKを出せばその場でセックスができるという、夢のような風習です。
昭和初期には都会ではすでになくなっていた風習ですが、地方には残っていて、実際にモチーフとなった事件でも犯人は夜這いの常習者だったという記録が残っています。
「夜中に村ん中歩いたらわかる」
哲夫が言い残した言葉が気になって仕方ない継男は、夜中の1時半ごろに目を覚まし、試しに村を徘徊してみる事にします。
この時間帯はいわゆる丑の刻と呼ばれている時間で、もう30分もすると丑三つ時(うしみつどき)となります。
丑三つ時は鬼を呼び寄せる邪気が満ちてくる時間とも言われます。
映画のタイトルである「丑三つの村」というのは、物語終盤で行われる凄惨な事件を暗示させるものであるとともに、夜な夜な男女がセックスの相手を求めて彷徨う<夜這いが横行した村>というダブルミーニングがあるのだと思います。
この丑三つ時に村を徘徊した継男は、軒先に斧が不自然に立てかけられている家を見つけます。
ここは映画では言及されてないのですが、おそらくはその家に住む女性が予め置いておいた<夜這いOKのサイン>と思われます。
実際の夜這いにも、女性側から意思を示すために、軒先に何かを吊るしておくと、夜這いOKとなるなど、ローカルルールが色々あったようです。
恐る恐るその家をのぞく継男。
すると、、、
「ハァ!ハァ!ハァ!」
中ではお互いの体を貪るような激しいセックスが行われていました。
しかも夫婦の営みではなく、戦争で旦那が不在の人妻・えり子と、村の有力者の勇造さんという男の不倫セックスだった事に継男は衝撃を受けます。
ここで補足しておきますが、この村は基本的に玄関に鍵などありません。
玄関も障子の引き戸となっているので、簡単に中が覗けます。
基本的にプライベートは守られづらい環境のようです。
ちなみに子供が親のセックスを見ちゃうのもアルアルのようで、継男が遊んであげてる子供が面白がって親のセックスの物まねをするような描写もあります。
継男はまだ童貞であり、夫婦同士でもない男女のセックスを目の当たりにしてモヤモヤとしてしまいます。
ちなみにそんな継男もまったく女っ気がないわけではなく、むしろすごい美少女の幼馴染がいるのです。
それが田中美佐子さんが演じる、やすよという若い女の子。
田中美佐子さん、当時22歳。
実は継男もやすよもお互いの事が好きでして、子供の頃に子供ながらに結婚の約束もしています。
しかし、どうやら遠い親戚の筋らしく、結婚はできないので、本気にならないように継男は自分の心を抑えているのです。
それにしても若い頃の田中美佐子さん、メチャクチャ可愛いです!
現在ももちろんお奇麗で、60歳越えているとは思えないくらい若々しいですが、22歳当時は本当に美少女って感じですね。
この純朴そうな村娘ファッションも超似あってます。
というわけで、やすよという心のよりどころはあるものの、それだけでは若い男は満たされる事はありません。
若い童貞の男が考える事、、、それは誰でもよいから女を知りたいという事です。
この<女なら誰でもいい>という気持ちは、女性から見るとサイテーとなるかもしれませんが、童貞の男のモチベーションは、とにかくセックスしたいというその一点が優先されます。
もちろん、童貞は誰々とのセックスで捨てたいという妄想は持ってますが、チャンスがあれば相手が誰だろうと初体験を済ませたいというのが正直な気持ちではないでしょうか。
それくらい男にとって、女を知るという事は大きいのですよね。
夜這いを目撃して悶々とする継男は、また別の日の夜中にえり子(夜這いされていた人妻)の家を訪れます。
一応、名目としては、戦争に言っている旦那がいるのに、他人とセックスをしている事を注意しようと思っての行為です。
しかし、心の中ではきっと期待があったに違いありません。
そうでなければ、わざわざ夜中に訪れる必要はありませんからね。
「えり子さん、起きてはりますか?」
「犬丸です」
「継男です」
そういいながら勝手に家の中に入る継男。
まあ、ここら辺のセキュリティの甘さは昭和の田舎ならではでしょう。
するとそこには眠っているえり子が。
そして、、、
グルン・・・
えり子が寝返りをうった瞬間に、太ももが露になってしまいます。
熟れた女の体に興奮が隠せない継男。
ちなみにえり子を演じているのは池波志乃さん、当時28歳。
中尾彬さんの奥さんで、しばらくは女優業を休止されていたので、女優としての志乃さんをあまりご存じない方もいる(私も含め)かと思いますが、当時はバリバリの女優さんです。
28歳という事で女の色気が良い感じで成熟し始めた頃の体です。
「・・・!」
「誰!?」
物音に気付いて目が覚めるえり子。
しかし相手が村一番の秀才・継男と気づき、色々と察します。
「継男ちゃん・・・(ハート)」
若い男が夜這いに来たと察して、全てを理解した上での笑顔がものすごく卑猥です。
先日の夜這いでの勇造さんとのセックスを咎める継男。
しかし童貞の戯言など、セックスを知り尽くした大人の女には通じません。
「暑いから脱ぐけど・・・かめへん?」
そういっておっぱいを露にする、えり子。
少し垂れ気味の乳が、すごい卑猥です。
こりゃ童貞では勝てません。
逃げ帰ろうとする継男を捕まえて、手慣れた動きでズボンを脱がす、えり子。
完全に食う気マンマンです。
「村一番の男の味って、どんなんやろか?」
そう言って、継男のチンコをフンドシの上から鷲掴みにする、えり子。
演技なわけですが、実際にチンコ掴んでますね。
掴んでる振りならまだしも、実際に触れているので、もはや演技とか関係ないですね。
生まれて初めて女にチンコを触られて、呻きだす継男。
「ふふふ・・・(笑)」
その様子を見降ろしながら、えり子がフンドシの上からチンコをさすります。
スリスリスリ!!
すると、、、
「うっ!!」
アッという間に射精してしまいます。
「何ーや、もう出たん?」
「えらい早い鉄砲撃ちやな(笑)」
「あはははは!!!」
いやー悪い女です(笑)
こんな経験したらショックで立たなくなりそうです。
結局この日はセックスまで至らず、年上の女に弄ばれただけの継男。
続いて継男と接近する事になるのが、継男のおばあちゃんの所に良く金を借りに来る、親戚のおばちゃん・ミオコです。
継男はおばあちゃんと二人暮らしですが、働いておらず、日々受験勉強をしています。
どうやら哲夫さんの件と言い、ミオコの件といい、ある程度資産をもっているようです。(資産家という所も実際の事件の犯人と共通する所です)
ある日、おばあちゃん不在のタイミングでお金を借りに来たミオコ。
後でおばあちゃんに伝えておくという継男に対して、、、
「うちのお父ちゃん、しばらく家あけてるから」
「夜、暇やったら遊びにおいで」
「女ひとりの夜って・・・長すぎるんよ」
という感じで意味深、、、というかあからさまなアプローチをかけてきます。
このミオコを演じているのが、あの歌手の五月みどりさん。
当時43歳という事で、熟れに熟れた色気たっぷりの熟女として登場します。
後日、おばあちゃんから金を預かった継男がミオコの家を訪れます。
奥から急いで出てくるミオコ、、、直前まで末っ子に母乳をあげていたため、右のおっぱいがはだけた状態です。
やはりおっぱいに釘付けになってしまう、継男。
童貞ならば仕方ありません。
しかもミオコの乳首には母乳の残りが、、、
私は母乳フェチではないのですが、マニアにはたまらない演出でしょう。
また、乳房も40代らしい、生々しい質感をもっていてエロいですね。
しかし、ここまで簡単におっぱいを見せてくる女たちに、現代の方は違和感を感じるかもしれませんが、昔は割と大らかでしたからね。
一昔前でも親戚の集まりの中で、若い奥さんが子供に母乳を上げるなんて事もあったし、昭和初期は今よりもおっぱいを出す事に抵抗感が少なかった時代と言えます。
ただ、これはミオコのあからさまな誘いです。
で、当然の事ながらセックスをする事になります。
親戚のおばちゃんとのセックスって、かなり貞操観念は低いですね。
しかもこのミオコ、たくさん子供を産んでるのですが、自分の子らが寝ている傍らで平然とセックスをしています。
まあ、これは昔の日本の家屋の構造上仕方ないのですが、ノックの概念もないだろうし、セックスの声も筒抜けだったようなので、気にしすぎてもどうしようもないわけです。
子供を寝かしつけてその隣の部屋なりでセックスというのは日常的に行われていて、それだけに子供が親のセックスを目撃するという事も今よりも頻繁にあったと言われています。
童貞の継男がマグロ状態なので、騎乗位でリードするミオコ。
着物が捲れていますが、中々に色っぽい下半身です。
また、継男の指をチュパチュパと吸うミオコの口元がアップになります。
唇と指なのですが、まるでオマンコに挿入されているチンコに見えてきます。
このセックスを連想させる表現とは、性器の挿入部分を見せてはいけない、日本だからこそ発展したエロ表現とも言えます。
「継男ちゃん・・・あんたのはええわぁ」
汗だくになりながら、童貞のチンコをマンコで思う存分味わうミオコ。
ユッサ!ユッサ!ユッサ!
「あああ!!!!」
継男は終始マグロのままですが、勝手にミオコはイキます。
えり子といい、ミオコといい、年下の男で性欲を満たす姿はたまらなくエロいですね。
「継男ちゃん・・・これで大人になったんよ」
というわけで親戚のおばちゃん相手に童貞喪失。
夜這いと同じく、昔の風習で40代くらいの女性が中学、高校くらいの少年の筆おろしをしてあげるというものもあったようで、親戚とは言え、このような初体験もごく普通に行われていた事なのでしょう。
さてさて、今まで知らなった夜這いの風習にハマりだす継男でしたが、ここで人生がどん底に落ちる事になります。
かねてより志願していた兵隊になるための検査を受けに行った際に、肺結核である事が判明してしまうのです。
当然、兵隊になる事もできなかったのですが、最悪な事に肺結核である事もあっという間に村中に広まってしまうのです。
ちなみに肺結核は当時は不治の病と言われており、日本人の死亡原因でも第一位だったそうです。
肺結核である事が知れ渡った為、近所の住民も手のひらを返したように継男に冷たくなります。
確かに致死率が高い上に空気感染、飛沫感染する恐ろしい病気ではあるのですが、それ以上に人間の変わり身の早さに恐ろしさを感じてしまいます。
孤立する継男ですが、さらに追い打ちをかける事が起きます。
肺結核である事が判明してからも、祖母と幼馴染のやすよだけは継男の事を心配していたのですが、そのやすよが結婚して村を離れる事になってしまうのです。
実は肺結核と判明する直前に、やすよは継男に好きだという気持ちは打ち明けていたのです。
ですが、親戚であるという事から継男は本気にならないようにしており、叶わぬ恋だとお互い認識していた為、それとは別に縁談が進んでいたという事なのですよね。
やすよを恋人にせず、ただの幼馴染として接してきたのは継男本人の意思ではあるのですが、さすがにこれには心が揺らいでしまいます。
兵隊となってお国の為に戦うという希望も叶わず、近所の人からも見捨てられて自暴自棄気味の継男は、真っ昼間からミオコとのセックスに興じます。
ズボズボズボ!!
「子供産んだら、もうあかんやろ?」
「女の身体って・・・」
「若い子はええ 肌につやがあって」
「はじけるようやし」
自虐的な事をいいつつ、相変わらずエロいミオコ。
しかし、セックス中にキスだけは拒絶するようになります。
「なんでや!?」
「来週なったらお父ちゃん帰ってくるんや」
「関係ないやろ!」
「もともと嫌いなんよ!」
埒の開かない問答に、激怒した継男は二度と来ないと言い残してセックスを中断します。
キスを拒絶したのは当然、肺結核の感染を危惧したからでしょう。
それでも継男とセックスをしていたのは、その前の自虐的なセリフに答えがあると思います。
自分は若くない、、、若い女が羨ましいというのは、自分をセックスの対象として見てくれる人間が少なくなっている事への嘆きともとらえられます。
たくさんの子供を産み、育てているミオコが積極的に継男とセックスしているのは、性欲を満たすこともあるでしょうが、女として求められる事で心が満たされていた面もあるのではないでしょうか。
男も女を抱きたいと強く願いますが、女も男に抱かれたいと思うという事なのでしょう。
ちなみに調べてみたところ、肺結核は結核患者の咳などで飛沫した結核菌を肺に吸い込む事で感染しますので、肺結核はキスでは感染しないのだそうです。
キス中に咳とかされたら別でしょうけどね。
セックスはするのにキスだけは拒むというのは、実は間違った知識によるものなのですが、こういうものが差別につながるのでしょう。
これはコロナの脅威に晒されている現代でも身近に感じる事ですよね。
※ちなみにコロナはキスでも感染リスクがあります。
さて、すでにどん底の継男ですが、さらにさらに追い打ちをかける事が起きます。
それが和子との関係です。
和子というのは、村にいる数少ない若い女の一人なのですが、道端で吐血する継男に手ぬぐいを差し出し、優しく手を差し伸べてくれるたのです。
肺結核になってから多くの村人にバイ菌扱いされ、孤立していた継男には和子の事が天使のように見えた事でしょう。
ちなみに和子は、あの大場久美子さんが演じています。
実は映画のポスターなどでは大場久美子さんも脱いでいるような描写が描かれているのですが、残念ながら映画本編で大場久美子さんのエロシーンはありませんでした。
大場久美子さんと言えば、映画「HOUSE」でロリロリな美少女役を演じていたので期待も大きかったのですが、、、
↓↓↓映画「HOUSE」についての記事はこちら
せいぜい着物がはだけた?かも? 程度のシーンがあるだけでした。
今ではネットで叩かれるレベルの過大広告ですね(笑)
で、和子は自分に惚れているに違いない・・・そう確信した継男ですが、ある時真っ昼間から外でイチャイチャしている男女を見つけます。
その男女というのが、あの不良の哲夫さんと、和子だったのです。
哲夫さんに横から手をだされたと激怒する継男ですが、よくよく事情を聞いてみると和子は元々継男に気はなく、優しくしたのも肺結核である事を知らなかったからと言うのです。
むしろ肺結核である事を知ってからは和子も継男の事を散々罵っているとの事。
哲夫さんの話を信じられない継男は自分で確かめるべく、和子に夜這いをかけます。
ところが、、、
何と部屋を間違えて、和子ではなく、和子の母親に夜這いをかけてしまうという痛恨のミスが発生(笑)
「夜這い!?何を寝ぼけたこと言うてんねや!」
「ほんまや!前からおばちゃんの事・・・」
まさか和子と間違えて夜這いしたともいえず、慌ててウソで取り繕う続男ですが、、、
「あんたなんかな!石垣の穴に突っ込んで使ったらええねや!」
と、罵倒されまくってしまいます。
まったく気がないおばちゃん相手にここまでこき下ろされるのはさすがに辛い(笑)
しかもその騒ぎを聞きつけた和子にもバレてしまう始末。
さらに、、、
サっ
とっさに口元を隠す和子。
これは肺結核の感染を恐れての行為ですが、継男から見たらとんでもない侮蔑行為に見えてしまいます。
目の前で咳でもしていたのであれば別ですが、そもそも密室での空気感染を防ぐという意味では手で覆った程度では、、、とも思ってしまいます。
激高した継男は和子に襲い掛かりますが、その際もキスだけはされまいと執拗に口だけをガードする和子の姿が、さらに継男の心を傷つける事になります。
この後も様々な事があり、完全に孤立してしまう継男。
そんな中、嫁にいったはずのやすよが破談になって実家に戻っている事を知り、やすよに会いに向かいます。
やすよの家を隙間から覗くと、、、
若い女の裸を期待していた皆様、、、お待たせしました!
ここでやすよの入浴シーンです。
適度にスレンダーな体と、引き締まって小ぶりなお尻。
そして小ぶりなおっぱい。
元々私は巨乳よりも微乳好きですが、微乳派でなくとも、この美しさは伝わるのではないでしょうか。
少し黒味がかって、ピンと立った存在感のある乳首。
本当、チラッと出した程度でなく全裸を晒しているのですが、体を張った女優魂に感服します。
この下腹部も美しい。
女性の下腹部は生命を育む所でもあり、神秘的に感じますが、この引き締まった下半身はずっと飾っておきたいくらいの美しさに見えます。
ガバ!!
そんなやすよに襲い掛かる継男。
親戚の子だからと、かつては距離を置いていた継男でしたが、孤立して誰も受け入れてくれなくなった継男はやすよにすがります。
「文明と別れたんやろ!?」
「俺がもろうたる!」
「俺の子供産め!」
まったく勝手な言い草ですが、抵抗するどころかそんな継男の事を受け入れるやすよ。
やすよの体に貪りつく継男と、それをすべて受け止めるかのような表情をする、やすよ。
この表情は中々できないと思うのですよね。
素晴らしい演技です。
このまま二人が結ばれるのかと思いきや、、、
「ゴホ!ゴホ!ゴホ!」
突然、風呂の中に吐血してしまう継男。
もう寿命も長くないようです。
女とセックスもままならない、、、そんなふがいない自分の境遇に絶望したのか、吐血した血が混じったお湯を自虐的に頭からかぶります。
すると次の瞬間、、、
継男から桶を奪って、同じく血混じりのお湯を頭からかぶる、やすよ。
まさかの行動です。
確かめるように再び継男もお湯をかぶり、それに答えるようにもう一度、やすよもかぶります。
言葉を交わさずとも、こんなに意思が伝わる事があるでしょうか?
これは名シーンですね。
そしてニッコリとほほ笑む、やすよ。
・・・天使や
天使は本当にいたんや!!(←継男ではなく、モウソウの叫びです)
「・・・悪かった」
そんな天使のようなやすよを前にいたたまれなくなった継男は、一言謝った後にその場を去ります。
そんな継男の後ろ姿を心配したような表情、、、そして何かを決意したかのような表情で見守ります。
物凄く感動的なシーンなのですが、やはり視線はやすよのおっぱいに行ってしまいます。
というのもこのシーンが田中美佐子さんのおっぱいが最も美しく見えるカットだったからです。
濡れた肌、、、適度に開いた谷間、、、
やっぱり男は女のおっぱいが好きなんだと再認識させてくれます。
結局ここでは結ばれなかった二人ですが、後日二人で会う機会が訪れます。
「村の皆・・・継やんがそのうち何かしでかしよる・・・言うてんの知ってる?」
「・・・ウソやろ?・・・ウソやな!?」
実際、孤立を深めた継男は、心を病み、村人たちへの復讐心を募らせていました。
で、結論としては村人皆殺しという凶行に及ぶわけですが、そんな悪い予感を感じたやすよが継男の事を問いただしに来たのです。
「聞いときたかったんや・・・最後にそれだけ・・・」
何の事かとビックリする継男。
「また・・・お嫁入り」
この時代、若い女が独身のままでいるというのは、あり得ない事だったのでしょう。
破談になったばかりですが、すぐに次の相手が決まってしまいます。
本来であれば、何の根拠もない親戚の関係とか無視して、二人が結婚するのが一番幸せだと思うのですが、、、
それでも肺結核である自分が、今更やすよを娶って幸せにできないという事は、継男自身が一番よくわかっており、そんな継男の心もやすよは理解しているわけです。
肺結核である事が判明する前に、二人が愛し合っていたら、きっと違った結末が待っていたでしょう。
つくづく、男女関係とはタイミング次第なんだなと思います。
「ウチ・・・寂しがり屋やからアカン・・・」
この瞬間、継男は今まで抑えていた感情が爆発し、やすよを押し倒してしまいます。
「女だけ違う・・・寂しいやで、男かて」
やすよの体をまさぐりながら、泣きそうな声で訴える継男。
まさにこれが真理・・・男も女も寂しがり屋なんです。
そしてその寂しさを埋めてくれる異性をずっと探し求めて生きているのです。
そしてやすよのおっぱいにむしゃぶりつく継男。
寂しい時、男は女のおっぱいにしゃぶり付きたくなるものなのです。
やすよのほうもエロい。
自ら着物を託し上げて下半身を露出します。
きっと先日の風呂の一件の時、何かを決意した表情はこれだったのでしょう。
つまり、次の機会には継男を受け入れてセックスをすると。
継男をじっと見つめる、やすよ。
「好きなようにして」
「かめへんよ・・・こんなもん減りゃせんもん」
こんなん目の前の女に言われたら、セリフだけで勃起してしまいますわ(笑)
ただ、このセリフの裏には切なさもありますね。
セックスなんていくらやった所で、減るもんじゃないし、かまわないよ・・・
今からあなたとセックスするよ。
でも、他の人の所に嫁ぐよ。
という意味にも取れます。
そして念願のセックス開始。
「あ・・・ああ・・・!!」
本当にセックスしたかった相手同士でのセックス。
このカタルシスはたまらないものがありましたね。
そして、、、いよいよ本記事の冒頭でも述べた、例のシーンがきます。
二人の目が合った瞬間、継男の動きが止まります。
そして、、、
チュっ・・・
優しくやすよにキスをした後、にっこりと笑う継男。
このキスの意味は何なのか?
それはもちろん、肺結核である自分を、やすよだけが唯一受け入れてくれた事を象徴しているのだと思います。
思えばキスというものは不思議なものです。
例えば普通に考えればキスよりも、マンコにチンコを挿入する本番行為のほうが一線を超えている行為だと思うのです。
これは浮気の線引きとか、風俗のプレイ対価で見ても、本番行為というものが一番重きを置いているといのが明らかですよね。
肉体的に見れば、そりゃ性器同士の接触のほうが、大事でしょう。
しかし、逆にキスのほうが本番行為を超える場面もあります。
例えばフェラチオも本番もOKなのに、キスがNGの場合もあるという事です。
口臭が云々・・・などの理由もある事もありますが、これはキスというモノが精神的な結びつきと考える人も多いからではないでしょうか?
風俗嬢とかでも、体は売るけど、心は売らない、、、的な考えでキスNGにしている方もいらっしゃると聞いたことはあります。
キスって肉体的には気持ちよくないはずなのに、なぜかものすごく気持ちいいんですよね。
セックスでも射精する瞬間に女性にキスをすると、得も言われぬ快感を得る事ができます。
でも別に唇を触って気持ちいいという事は無いのです。
キスが肉体的でなく、精神的なものである証拠の一つかと思います。
そういう意味では、キスをするというのは精神的にも相手を受け入れたという事の象徴とも考えられます。
今回の映画では肺結核でキスを拒絶されるという設定があったので、よりわかりやすくなってますが、キスを自然にさせてくれたやすよだけが、唯一継男を受け入れた女という事なのです。
そして自分を受け入れてくれた事が本当にわかったから、キスをした直後に継男は笑顔を見せたんですね。
夜這いの風習を知って、セックスを覚えた継男が、遂に自分を受け止めてもらえた・・・
大の大人の男が、キスが出来ただけで笑った・・・
この二人のキスシーンって、本当に切ないキスシーンだと思うし、精神的にも男を受け入れた女という意味で、すごくエロいと思うのです。
中々この感覚は伝わらないかもしれませんが、、、
あと、これ、、、そもそもセックスとはどうあるべきかという話にもつながると思うのです。
よく、複数の相手とセックスをしている女性が<セックスはスポーツ>みたいな事を言います。
確かに貞操というものは後生大事に守るようなものではないし、セックスがスポーツであるという側面もあってよいと思います。
ただただ、肉体的な気持ちよさを求める・・・そんなセックスがあって良いと思います。
しかし、なぜ男と女はセックスがしたくなるのか?
これは肉体的な気持ちよさだけではないと、私は考えるのです。
私は男なので男目線で考えてみましょう。
射精の気持ちよさ・・・これは正直、オナニーでも味わう事ができます。
他人に触れられる事での肉体的な気持ちよさ・・・確かにそれはセックスや、それに準ずるプレイでしか得る事ができません。
しかし、オナニーではなく、無性に女性とセックスしたくなる時があるのは、単なる肉体的な気持ちよさを求めているだけではないと思うのですよね。
それは私が考えるに、他人と深くつながりたい、、、自分を受け止めてほしいという願望に他ならないと思うのです。
男性目線でのセックスの表現で、<女を抱く>という言葉があります。
しかし本当に満たされるセックスとは、女性を抱きつつ、女性にも受け入れられているという相互関係による、精神的な満足感があるものです。
別にそれが長くお付き合いしている恋人相手でなかったとしても、かまいません。
一期一会の赤の他人だとしても、セックスをしている時間だけは深くつながる・・・そんなセックスこそが本当に満足度の高いセックスと言えるのではないでしょうか。
ここで本映画に登場するセリフ・・・男も女も寂しがり屋という言葉が響いてきます。
男も女も、基本的に寂しがり屋なんですよね。
だからその寂しさを埋めてくれる、、、他人と深くつながるために、異性とセックスがしたくなるわけですし、それを連想させる女の体が大好きなのです。
それゆえ、性器同士の結合だけでなく、同時にキスも求めるのです。
スポーティーなセックスがある反面、そんな心も体もつながるセックスもある・・・そして、そんなセックスこそ私が目指すべきセックスなんだと、この映画を見て私は考えました。
ま、話がずれましたが(笑)
そんな満たされるセックスをした継男ですが、時すでに遅し。
結局は凶行を止めるまでには至らず、村人皆殺しという途方もない計画を実行に移すことになります。
事件の凄惨さもさることながら、最愛の男の凶行を知って、その後のやすよが一体どうなってしまうのか・・・描かれてはいませんが、そこが一番気になりましたね。
また、田中美佐子さんの演技がいいんですよね・・・
非常に胸が苦しくなるラストでした。
本記事で紹介した映画がU-NEXTで見れるか確認してみました。
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丑三つの村
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