今回取り上げる映画「二重性活 女子大生の秘密レポート」はある職業の事が生々しく描かれています。
それはセックスワーカー・・・いわゆる風俗嬢というお仕事です。
主人公は地方からベルリンに上京してきた女子大生で、アルバイトとして性産業にハマっていくというお話なんですね。
どこら辺が生々しいかと言いますと、実はこの映画、実話を基にしているんです。
原作は「ファッキン・ベルリン」という、とある女性の自伝書でして、著作者であるソニア・ロッシさんが実際に体験した事を書き残したものです。
残念ながら原作を入手する事ができなかった(どうやら日本語訳版は存在しない)ので、映画がどこまで原作に忠実かはわからないのですが、風俗のお仕事内容についてはほぼ実話なのではないかと思われます。
映画の主人公の名前もソニア・・・映画字幕では「ゾニア」と、ドイツ語発音風に訳しています・・・です。
数学を専攻していたゾニアがチャットレディーから、手コキなど本番行為を行わない風俗、、、そして本番行為込みの風俗へと落ちていきます。
と、ここで先に断っておくことがあります。
イメージが伝わりやすいように便宜上<落ちていく>という言葉を使っていますが、風俗嬢という職業を蔑視したり職業差別するような意図はありません。
私のブログをこれまでに何度か読んでいただいた方であれば理解していただけると思いますが、私はAV女優やAVの製作者の人達をリスペクトしておりまして、同じように性産業に関わる風俗業の方もリスペクトしています。
ちなみに原作者のゾニア・ロッシも次のように語っています。
”大多数の女性は、通常の仕事よりも早く簡単にお金を稼ぎたいので、
この仕事をしています。
多くの人にとって、それは目的を達成するための手段です。
彼女たちにとって夢の仕事ではありませんが、お金をもたらします。
ほとんどの人は自発的にそれを行い、いつでもやめることができます。”
つまり女性にとって風俗とは選択肢の一つであり、夢の為にお金を得る手段の一つであると語っているわけですね。
風俗嬢という職業はいけないとか、汚らわしいとか、外野がとやかく言うのは無責任であり、お金を得たいという女性の選択を邪魔する行為とも言えます。
とは言え、風俗をする事で傷つくこともあるでしょう。
黒か白か、正解か不正解か決める事はできない、、、一筋縄ではいかない問題なのです。
大変複雑なテーマではありますが、少なくとも職業差別をする事は愚かな行為です。
・・・さてさて、重たい前フリは一旦ここまでにして、映画のエロ表現などについて考察していきましょう。
まずは主人公造形です。
先ほど書いたように、主人公のゾニアは地方からベルリンという都会に上京してきた女子大生で、数学を専攻しています。
演じているのはスヴェニア・ユングという役者さん。
とてもお奇麗な方です。
ゾニアは学問一辺倒な女性という事もなく、都会にやってきた多くの大学生と同様に一人暮らしを満喫し、それなりにセックスも楽しんでいるタイプです。
夜はクラブなどでワンナイトを楽しんでおり、これまでセックスした男の名前を、まるでパイロットの撃墜マークのように歯ブラシの柄に書き込んでコレクションしています。
この歯ブラシの本数が男性経験数となりますので、ヤリマンとまではいかずとも、それなりに多そうです。
映画冒頭でも、妻子のいる男性と嫁の留守中にヤっちゃうんですが、朝方嫁さんが家に帰ってきて・・・素っ裸で隠れようとするという修羅場も(笑)
マンコを隠しながら廊下を素早く疾走する姿が中々生々しいです。
風俗とか不倫とか不謹慎なテーマの映画ではありますが、コミカルな描写も時おり挟んでくるので、重たくなり過ぎない適度な軽さで見てられます。
それにしてもこの女優さん、かなり体を張ってます。
おっぱいもケツも、とにかく裸を晒しまくってます。
オマンコが見えちゃいそうな角度のシーンもあるのですが、、、
流石に裸のシーンが多いので、前貼りを貼っているのか、クローズアップしてみても、大陰唇などが見えてしまっているような場面はありませんでした。
特におっぱいは何度も登場します。
入浴シーンも2回ほどあるのですが、パンツ一丁でバスタブに湯を入れてるシーンなど、一人暮らしの女子大生の生活感のあるエロを堪能できます。
ゾニアの裸を、まるでアートのように魅せる場面もあるのですが、やはり私はこういう生活感のある裸のほうが生々しくで好きです。
おっぱいは大き過ぎず、小さ過ぎず、ちょうど良い頃合いです。
さて、そんなゾニアですが、ある時ホームレスの青年・ラジャと知り合い、恋に落ちます。
ラジャは自由気ままに人生を刹那的に謳歌する青年で、彼の奔放さに惚れてしまうのです。
ある意味、将来が約束されたレール通りの人生を歩む女子大生からしたら、そういうレールから外れた世界への憧れのようなものを感じるのは理解できますね。
私も田舎から都会に上京したクチなので、都会の解放感というものもわかります。
ラジャは生徒でも何でもないのですが、大学に勝手に侵入してきて、講義中にゾニアのマンコをクンニしたり、危ないイタズラをしてます。
クンニされるゾニアも満更ではない様子。
普通とは違う行為に憧れ、そんな普通じゃない自分に酔いしれるかのように、ゾニアはラジャとの恋愛にのめり込んでいってしまいます。
酒・・・音楽・・・ドラッグ・・・欲望の赴くまま、自由気ままに夜遊びにふける二人。
ゾニアはおそらくはそれなりに優等生だったはずなのですが、一度遊びを覚えると中々歯止めがきかなくなるのが若者のサガですね。
しかし、そんな刹那的な生活は長続きする事はありません。
ラジャは無職で、ゾニアに養ってもらっているヒモでしかなく、ゾニアもただの女子大生です。
次第に金は尽き、ドラッグの支払いすらできない状態に陥ってしまいます。
・・・というわけで、ゾニアはお金を稼ぐためにエロいアルバイトをする事になるのです。
ここからが本題ですね。
普通の女子大生が、男の欲望渦巻く性産業で色んな経験をしていく様が映画で描かれています。
日本の風俗とはまたちょっと違うので、中々興味深い内容です。
ゾニアが最初に手を出したのが、チャットレディーのお仕事です。
Webカメラでつながった客に裸やオナニーを見せて、イカせる仕事ですね。
恋人のラジャには言うわけにはいかないので、テレオペのバイトだとウソをついて。
ここら辺から恋人と奔放に暮らす女子大生という顔と、性産業界でお金を稼ぐ女性の顔という二重の生活・・・<二重性活>が始まります。
チャットレディーのお仕事は実働14時間のハードワークではありますが、ゾニア曰く・・・
「裸を晒すのは驚くほど簡単だった」
との事。
実際に目の前にいるわけではないので、オナニーなども演技オナニーでお茶を濁してます。
性産業で女性に求められる事も、各業種でレベルが段違いです。
直接、男性と触れる事のないチャットレディーの仕事は、ハードルとしてはかなり低いというのがゾニアの感想だったようです。
もちろんチャットレディーにも大変さやリスクはあると思いますが、男性に触れる事が一切ないというのは、女性にとっての境界線としては大きいのかもしれません。
ただ、この時点でもある洗礼を受けます。
チャットレディーの仕事にも慣れてきて、それなりに客をあしらうのが上手くなっていくゾニア。
「指を舐めろ、マーシャ」
マーシャとは、ゾニアの源氏名・・・チャットレディーとしての偽名です。
チュパ・・・チュパ・・・
客の要望に従って、自分の人差し指をイヤラしく舐めるゾニアですが、、、
「次はケツに入れて匂いを嗅げ」
・・・ピタ!
さらなる変態的な要求にさすがにフリーズしてしまっています。
性産業って、とにかくエッチな事に抵抗ない女の子なら楽勝でしょ! と、簡単に考える人もいるかもしれませんが、サービス業ですから、、、サービス業とは他人とのコミュニケーションですから、時にはそれが度を越した要求だったりする事もあるでしょう。
もちろん本当に嫌な事は風俗嬢でも断る事はできます。
しかし、何でもすべて断るわけにはいかないのがサービス業であり、ビジネスです。
自分の想像を超えた変態行為を要求され、初めてゾニアは自分が単なる商品である事を理解したのかもしれません。
お金をもらう替わりに、誰だか知らない男達の性癖のはけ口にされるという事ですね。
役者さんの演技といい、とても印象的なシーンでした。
実際にケツに指を入れて匂いを嗅いだかまでは描かれてはいないのですが、その後ももちろんゾニアはチャットレディーを続けます。
「オゥ!イェス!!ヤァ!!ヤァ!!」
クッションに向けて腰を振りオナるゾニア。
、、、いわゆるピローハンピングですね。
決して楽な事ばかりではありませんが、仕事として割り切ってチャットレディーを続けているわけです。
その表情の奥には、お金の為と割り切りつつも、戸惑いも併せ持つ、一人の女性の複雑な心情のようなものを感じます。
さて、ゾニアはある事でオーナーと折り合いが悪くなり、チャットレディーの仕事をクビになってしまいます。
しかしゾニアは性産業の世界から足を洗う事はせず、今度は風俗嬢として働くという選択をする事になります。
おそらくチャットレディーの経験がなければ、風俗嬢までやるという発想にはならなかったでしょう。
チャットレディーという、風俗嬢よりも低いハードルを越えた事で、感覚がマヒしていたともいえるでしょう。
これは日本の女子大生たちにも言える事かもしれません。
東京などの都会では、実際に大学に通いながら風俗でアルバイトをしている女性たちも多く存在しています。
そんな彼女たちも日本の風俗で言えば、最初は手コキ店・・・そしてフェラチオなどが必要なピンサロ、デリヘル、箱ヘル・・・最後は本番行為が必須となるソープランドへと、少しずつ過激なサービスがある業界へ・・・つまりより稼げるお仕事へと移り変わっていくのかもしれません。
ゾニアも風俗嬢になりましたが、本番行為はNGで、その他のサービスから始める事になります。
そこら辺のリアリティもちゃんと描かれているのが、中々面白かったです。
また、印象的だったのが、ゾニアにとって、風俗で一緒に働く仲間たちとの空間がとても居心地がよさそうな場所として描かれていた事。
ゾニアが面接にいった初日から下品なゲームで盛り上がり、さっそく仲間の輪に入っていたのが印象的でした。
風俗で働く女性達は、各々が各々の理由で働いているわけですが、ここでは仲間という意識が強いのだと感じました。
大学等とは別の絆ですね。
個人的にも、人間ってゲスな部分で繋がれる関係が一番信頼関係ができると思うのです。
ですから、恋人たちはセックスをして、自分の恥部を晒し合うわけです。
同じ風俗嬢という、ゲスな部分で共有できるものがあるから、ゾニアも他の風俗嬢たちに絆を感じやすいのかもしれません。
この映画を通して、本当にゾニアの力になってくれたのは、結局は風俗嬢たちだけだったのも、考えさせられる所があります。
初めて客を取る事になったゾニアに、仲間たちは仕事をする秘訣を教えます。
それは別の人格になる事。
ウィッグをかぶり、まったく別の女・・・マーシャになりきる事でゾニアは風俗をしている自分と折り合いをつけるのです。
さて、ここからはゾニアが様々な性癖の男の相手をしていく様子が描かれており、中々興味深いです。
ゾニアの最初の客も結構なド変態でして・・・ゾニアが恐る恐る部屋に入ると、先におっさんが自分でシコっていて、体の上に熱いロウソクを垂らせと懇願してくるのです。
ロウソクを垂らした瞬間におっさんが射精してしまい、盛大に足にぶっかけられてます(笑)
手コキもフェラもせず、単にロウソクを垂らすイージーな仕事でしたが、変態の洗礼を受けたという意味ではインパクトがあります。
その後も色んな客と色んなプレイをするシーンがたくさん見れるのですが、ゾニアは本番NGにしているので、基本的には手コキやフェラチオで男を抜いていきます。
私的に印象的だったのが、ゾニアのオシッコを、下から眺めるというプレイ。
ゾニアに透明な机の上に跨らせ、男はその下から見上げる形です。
この客は、ゾニアのオシッコの穴からオシッコが放出される様をどうしても見たかったのでしょう。
中々オシッコが出なくて焦るゾニアですが、最終的にはジョボジョボと出してます。
このプレイにおける、ゾニアの戸惑いの表情がとても印象的です。
恋人にすら見られる事はないじゃないですか。
オシッコの穴からオシッコが出る所なんて。
女性によっては、セックスするよりも抵抗のあるプレイですよね。
まさに女が男の性癖を満たす為の人形・玩具として消費されているという事が良く伝わってくるシーンでして、本映画見所の一つです。
しかし、このシーン、役者さんから見てもかなり恥ずかしいですよね。
前貼りをしていたとしても、オマンコ部分だけだろうから、ケツの穴は周りのスタッフに丸見えでしょう。
かなり体張ってると思います。
風俗はやってるけど、セックスはしていない・・・
それがゾニアにとっての境界線ではあったのですが、そのラインが破られる時が遂にやってきます。
ゾニアから後に風俗に入ってきた後輩の女の子を面倒見ていたゾニア。
たまたま、そこに本番をしたい客がやってくるのですが、まだ風俗に馴染めていない後輩を庇うように、ついにゾニアが本番客を取る事になるのです。
さらに運命のイタズラで、、、ゾニアの人生初の本番客が、なんと自分が通っている大学の教授だったのです。
学校で何度も顔を合わせている相手ですが、教授のほうはゾニアの事に気付いていません。
だからと言って、仕事をしないわけにもいきません。
結局、ゾニアは身分を隠したまま、教授に抱かれる事になります。
ここの演出がとても素晴らしいのですが、、、
抱かれているゾニアの足がアップで映されます。
遂に、自分の最後の砦・・・オマンコも明け渡して、客への奉仕の道具にした女の様子が、足のアップだけで伝わってきます。
足先を伸ばしたり、曲げたり、、、指をギュッとしたり。
オマンコを提供し、客が射精するのをジッと待つのです。
足先の動きから、ゾニアも感じてしまっているようにも見えます。
客に感じさせられるというのは、心まで売ってしまったようにも思えて、屈辱的な感情も芽生えるでしょう。
まったく見ず知らずの男ならまだよかったのかもしれません。
知っている男に金の為に抱かれる事になったというのが、なんとも残酷ですね。
ひとり本番行為をした事により、吹っ切れたゾニア。
本番行為自体は50ユーロの追加料金が支払われるようで、積極的に本番客を取るようになります。
チャットレディーから風俗嬢にステップアップしたように、本番嬢へとステップアップしたという事ですね。
まさに性産業の深みにはまっていくようです。
「最初は夜遊びの相手レベルの男とだけヤッた」
それでも最初は客を選んだと、モノローグで語られます。
プライベートでもセックスしていいかなって思えるようなカッコいい男とだけ本番OKにしたって事ですね。
とはいえ、金だけの関係なので、セックスというよりはオマンコを貸しているだけですが。
本番OKの客は対象を徐々に広げていきます。
次は泥酔状態ならヤレるなってレベルの男までOK。
そして、最後は見境なしに客を取るようになります。
風俗嬢にならなければ絶対にセックスなんてしなかったってレベルの男に、金の為にオマンコを差し出すのです。
人間の慣れとは恐ろしく、終いにはスマホ片手に客とヤってる様子などが映し出されてます。
ここまでくると、本番行為に対して何も感傷的な想いはなくなってしまうのかもしれません。
それでも、いくら慣れたからと言っても、常に楽な事ばかりではありません。
中にはとても乱暴な客もいて、ゾニアを寝バックで犯すように、首を絞めながら射精してくる客も出てきます。
「死ぬかと思った・・・」
「大げさな」
客にとって、ゾニアは単に性癖を満たす為の人形・玩具でしかない事を、再度認識させられます。
行為が終わった後、その客は不遜な態度で金を床にバラまきます。
「ご苦労さん」
呆然としつつ、客が帰った後に泣き出してしまうゾニア。
風俗という仕事は、確かに女性にとって選択肢ではあるかもしれません。
ただ、だからと言って良い事ばかりではない。
このシーンでも、ゾニアの「私は何をやってるんだろう」という虚しさとか悔しさのような感情が画面から伝わってきます。
風俗で生活を立て直したかに見えたゾニアも、後半ではさらなるトラブルにも巻き込まれ、精神を削っていくことになります。
ネタバレになるので、あまり言えませんが、映画冒頭に登場していた不倫相手とも、再度結ばれるシーンもやってきます。
それまで不倫男とは距離を置いていたゾニアですが、色々な事で傷つき、優しくアプローチしてきた不倫男と再度関係を持ってしまうのです。
この時の不倫セックスシーンは、本映画内でも最もゾニアが女の顔になったセックスシーンなんです。
不倫男は妻子を持っており、ゾニアもラジャと付き合っているので、お互いに浮気ですね。
恋人のラジャとのセックスよりも、この不倫相手とのセックスのほうが、よりエロティックに描かれているのがとても印象的です。
金の為にセックスをしていたゾニアが、癒される為にセックスをしているという複雑さが、中々面白いですね。
しかし、その不倫相手も本質的にはゾニアを救える人間ではありませんでした。
そこら辺はぜひ映画を見てみてください。
ゾニアはその後も風俗の世界にどっぷりとつかっていき、最後は、、、
この映画を見た方の他のレビューなどもネットで確認しましたが、あまり評価は高くなかったんですよね。
ただ、私は映画の映像美も、生活感も、エロスも、音楽も、すごくツボに入りました。
恋愛映画として見ても、面白いです。
興味が出た方はぜひ見てみてください。
それにしても主演のスヴェニア・ユングはすごく可愛かったですね。
裸体を晒しまくりで、かなり体当たりだったと思います。
演技もすごく自然だったんですよね。
どこにでもいる女子大生が、ちょっとしたきっかけで風俗の深みにはまっていく様子を、ごくごく自然体で演じてくれてます。
表情などで感情を伝えるのも上手く、すごく良い女優さんだなって思いました。
本記事で紹介した映画はU-NEXTで見れます。
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本ページの情報は2022年11月時点のものです。
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