
今回はフランソワ・オゾン監督、脚本による2013年のフランス映画「17歳」のエロシーンについて考察、解説を行いたいと思います。
実はこちらの映画、当ブログ宛に何年も前にリクエストをいただいた作品なのですが、いまさらの記事投稿となります(汗)
気長にまってください、、、というには時間がかかりすぎてますが、マイペースにやってるサイトですのでご容赦ください。
いつものようになるべく物語の確信に触れないように配慮はしていますが、後半にはストーリーの根幹に触れる部分の考察もあります。
そちらは<ネタバレ注意!>と記載していますので、映画未見の方はご注意ください。
映画「17歳」とは?
映画「17歳」とはどんな映画なのでしょうか?
まずは本作の概要に触れたいと思います。
原題「Jeune et Jolie」の意味
映画のタイトルにもなっている17歳という年齢はどんな年齢なのでしょうか?
フランスでは成人年齢は18歳とされているので、大人になる一歩手前の年齢、、、未成年最後の歳という事になります。
また本作は、元々「Jeune et Jolie」という原題です。
Jeune et Jolieとはフランス語で「若く、そして美しい」というような意味ですね。
つまり、大人になる手前の少女特有の、若さと美しさをテーマとした映画なのです。
少女、、、ひいては女性の性についてかなりセンセーショナルに描いた作品となっていて、官能性も高いです。

未成年最後の1年間の物語
面白いのが、映画の構成です。
映画は夏秋冬春の4つのパートに分かれており、最初のパートである夏に主人公の少女が誕生日を迎えて17歳になります。
こうする事で、主人公の変化が変わりやすくなると共に、見ている観客にこの物語が<17歳の1年間>である事を暗に示してくれるのです。
その1年間とは、未成年少女が大人の女になる為の準備期間、、、まさに少女から大人になる脱皮期間なのです。
そういう意味で、本作は少女の成長物語でもあります。

女性の性的搾取問題
本作の中で主人公の少女は様々な男に性的に搾取されていきます。
少女は大人の男にとって、金を払えばセックスできる、ただの射精用の道具なのです。
いや、同年代の男子からも、やはり性的な好奇の目に晒されているのです。
少女は自分が性的に見られ、扱われている事を理解していきます。
性的搾取問題とは太古の昔から全世界共通で存在しているものであり、女性である以上はいずれ向き合わないといけない現実でもあります。
女性は性的搾取されて良いという意味ではありません。
見てみぬふりをするのではなく、自分を守る為にも向き合わないといけないという意味です。
大人の女になるという事は、まさに自分の社会的な性的立場を理解し、向き合う事だと映画は訴えています。

冒頭のヌードシーンと性的搾取示唆
それでは映画の内容を見ていきましょう。
まずは冒頭の体当たりのトップレスシーンからです。
つかみはOK!映画冒頭のおっぱい丸出しシーン
本作の主人公であるイザベルを演じるのは、当時21歳の女優、マリーヌ・ヴァクトです。
かなり大胆なヌードを披露しており、セックスシーンはもちろん、オナニーシーンもあります。
映画冒頭では誰もいないビーチで彼女がトップレスになり、日焼けをしているシーンがあります。
このトップレスシーンにも意味はあるのですが、、、
単純にエンタメとしてもイザベルのおっぱい丸出し姿はインパクトがあります。

ビーチでのトップレスシーンの意味
トップレスシーンは単なる客寄せパンダ的なサービスショットなだけでなく、ちゃんと含みを持たせたシーンになってます。
まず、イザベルがビキニトップを外す前に、ビーチに誰もいないかキョロキョロしているのですが、、、
ここで遠方から誰かが双眼鏡で彼女の事を見ている演出になっています。

双眼鏡で観察している者の存在に気付かないイザベルは、ビーチに誰もいないと確信してビキニの紐に手をやり、、、

スルスルスル・・・
双眼鏡の観察者にあられもないおっぱいを晒してしまう事になります。
要するにおっぱいをただ見されちゃうのです。
この双眼鏡の枠で囲われた彼女の姿ですが、、、
まるで鳥かごの中に捕らわれて鑑賞されているようにも見えます。
これはショーケースの中の商品のようなものとも捉えられます。
イザベルの性は男達にとって商品やモノとして見られているという比喩になっているのです。
つまり女性の性搾取について、冒頭から暗示しているわけですね。

性搾取表現を確信させるものとして、謎の影の演出があります。
トップレスで日焼けをするイザベルの胸元に、、、
ニュルニュルニュル・・・
謎の手の影が迫ります。
まるで少女の性に手を出すかの如く。

結果、双眼鏡の観察者も、手の影の持ち主も、正体はイザベルの弟・ヴィクトルでした。
実の姉弟ですから、ヴィクトルには一切性的な意味合いはなく、影を伸ばしたのも、姉の顔に影をあてて起こす為だったんですよね。
ですから、なんてことはないシーンではあるのですが、その裏には<この映画は性搾取について描いている>というテーマを暗示させようとしているわけです。

家族の中で唯一の味方である弟の存在
尚、4人家族の中で、弟ヴィクトルは唯一の味方です。
自信の処女喪失の事や、弟の性についても割と踏み込んだところまで何でも話せる仲です。
化粧や服装などについても、度々ヴィクトルの意見を聞いてます。
父親に頼れないというのは一緒に暮らす父親が義父という複雑な家庭環境である事も影響していると思われます。
実の父親は遠い地で別の家庭を築いてしまっているのです。
母親とは良好な関係にも見えるのですが、思春期の少女にとってはうざい存在でもあります。
そうなるとぶっちゃけ話をできるのは、この世でただ一人の姉弟であるヴィクトルだけになるのです。
ちなみに・・・
ヴィクトルを演じているファンティン・ラヴァという役者さんですが、生年月日についての情報が錯綜しており、正確な年齢がわかりませんが、映画撮影時はおそらく14歳前後だったと思われます。(背格好からしても少なくとも未成年)
その年齢の健全な男子ならおっぱいに興奮しないわけがありません。
役柄としてはイザベルの実弟という事で姉に欲情する事はありませんが、一人の子役としてはイザベルのおっぱいに勃起を我慢するのは大変だったでしょうね(笑)

生々しい枕オナニーとオナニーバレ
続いてはイザベルの生々しい自慰シーンを解説していきます。
生々しすぎる擦りつけオナニー
夏に避暑地で休暇を過ごしているイザベル達ですが、ここでドイツから来た好青年・フィリックスと出会います。
母親からの印象も良く、イザベルも良い青年だという事は認めている様子。
娘の恋愛のきっかけになればと思った母親から誕生会にフィリックスを誘いなさいと促されるのですが、、、
「イヤよ、バカだもの」
と一蹴されてます(笑)
まだまだ子供で恋愛には興味がないのかと思いきや、、、

ズリ・・・ズリ・・・
そのやり取りの直後にはイザベルがオナニーしているシーンが映ります。

ズリ・・・ズリ・・・

ズリ・・・ズリ・・・
ゆっくりと、、、無言でマンコを枕に擦りつけるイザベル。
この生々しさは歴代映画のオナニーシーンの中でも屈指のエロさです。
演じているマリーヌ・ヴァクトもやった事がなければ再現できないであろう、腰の使い方です。
実際、演技とは言えマンコが擦れちゃってますから、、、ただのオナニー映像です。
何をオカズにしているのかはわかりませんが、母親とのフェリックスに関するやり取りの直後だという事を考えれば、彼の事をオカズにしていると考えるのが自然でしょう。
恋愛と性は別のモノではありますが、、、少なくとも少女は性にも無頓着なガキではないのです。
恋愛的にフィリックスの事は意識してないとしても、性的な対象としては見ているのです。

オナニーしている事が弟にバレる
兄、姉、弟、妹がいればアルアルかもしれませんが、イザベルのオナニーは弟のヴィクトルに目撃されてしまいます。
いわゆるオナニーバレシーンです。
姉の自慰行為に衝撃を受けるヴィクトルですが、その後その事を不用意に話題に出す事はありません。
姉も見られている事に気付かず、、、静かにオーガズムに達します。
自慰行為に目覚めているというのは少女が大人に近づいている証でもありますが、本来その目撃者はいません。
映画であれば観客が目撃者になるわけですが、、、
弟のヴィクトルが、見ちゃいけないものを見てしまった観客の衝撃の代弁者になっているというのが面白いです。

処女喪失と始まり
続いてはイザベルの処女喪失シーンについて解説していきます。
初体験の相手は避暑地で出会った好青年
イザベルの初体験の相手となるのは、先述したドイツ人の青年・フェリックスです。
フェリックスがビーチで遊んでいるシーンですが、映画冒頭のイザベルのように双眼鏡でのぞかれています。
つまり、フェリックスも性的な商品であると示唆されています。

そして今回は双眼鏡を覗いているのがイザベルというのが面白い構図です。
この時点で、イザベルはフェリックスの事を一人の人間でなく、初体験をする為のモノとして観ているのがわかります。

フェリックスの所在を確認したイザベルは、先回りして偶然を装って出会おうとします。
「彼が来るよ」
「早く座って!」
「うるさい」
協力者のヴィクトルが姉に知らせても、イザベルは焦りません。
あまりガツガツした姿をフェリックスに見せない為です。
ここら辺のしたたかさも、少女は持ち合わせています。

当然、彼の前ではニコニコと愛想よくふるまいます。
そしてイザベルの計画通り、フェリックスは今夜遊ばないかと誘ってきます。

フェリックスと別れた後、再びビーチに寝そべるイザベル。
まるで何もなかったかのようにふるまいますが、、、

思わず、フェリックスが去った方角を見てしまいます。
彼に対する好奇心があふれ出てしまっている描写ですね。

この時点でイザベルがフェリックスの事をどう思っていたのかは、見ている人によって感想が違うと思います。
恋愛感情はあったのか?
それともただのセックスの通過点としか思ってなかったのか?
誕生パーティーにフェリックスを呼びたくないと言ってたのは本気なのか?照れ隠しなのか?
私の解釈では、イザベル本人もこの時点では恋なのか何なのかわかってなかったのではないかと思います。
少なくとも強い恋愛感情は感じませんが、それでもただのセックスの相手と割り切っているようにも見えません。
ただ、双眼鏡でフェリックスを覗いているシーンがあるという事は、、、
深層心理ではただのセックスの相手と考えていたとみるのが自然でしょう。
つまり、少女にとって、この青年が大事なのではなく、初体験をするという自分が大事なのです。
イザベルもまた、無意識に青年を性搾取しようとしているのです。
セックスに向けて準備をする姉と手伝う弟
親には内緒で、フェリックスに会う為に化粧をするイザベル。
「どう?セクシー?」
慣れないリップを塗り、弟のヴィクトルに意見を求めます。
「売春婦みたい」
「そう見える?」
「うん、こっち向いて」
と、ヴィクトルはイザベルが塗り過ぎたリップを拭きとってナチュラルにしてあげます。
「このほうがいい」
イザベルは弟に、今夜初体験をする事を伝えており、親たちに見つからないようにサポートもお願いしています。
「裏から出る」
「親をお願い」
姉と弟の微笑ましいシーンですが、、、
実はこの時ヴィクトルが言った<売春婦みたい>というセリフが伏線となって、後々効いてきます。

夜に抜け出した浜辺での初体験
家を抜け出し、フェリックスと合流したイザベルは浜辺でイイ感じになり、いよいよ初体験をする事になります。

「初めて?」
というフェリックスの問いに、、、
「ええ」
と答えるイザベル。
それに対しフェリックスは、、、
「大丈夫だよ」
と優しく声をかけます。
まあ、女の子にかけるよくある言葉ですが、、、
この初体験シーンを見終わった後に改めて聞くと、いかにも無責任な言葉に聞こえます。
お前、女じゃねーのに、なんで大丈夫だってわかるんだ?
ただ、やりたいだけだろ?
って。
とりあえず続きいきましょう。

ズブズブズブ・・・
「おお・・・」
「あっ・・・」
イザベルに覆いかぶさり、チンコを挿入してくるフェリックス。
この構図が秀逸です。
男の観客が見るからかもしれないのですが、ホント、蹂躙されてる感が伝わってきます。
さっきまで優しく声をかけてきていた男は、もう女の下半身に夢中になっており、少女はひたすら男の快楽のために体をつかわれる存在になる、、、

イザベルがフェリックスを愛していればまた違った景色に見えるのかもしれません。
しかし、前述した通り、おそらくは愛してるまではいってないのです。
むしろわずかながらにあった恋心は、この蹂躙で一気に冷めてしまったと思われます。
セックス中にイザベルはフェリックスを見る事もなく、むしろ顔を背けたりします。

ズボ!ズボ!ズボ!
必死に腰を振るフェリックスのケツが映るのも生々しいです。
女性器を使われている感が強まります。
映画の都合かもしれませんが、個人的には一切愛撫なしで即挿入しているのも気になります。
挿入前にしてたのキスくらいでしたから、、、
まあ、本格的な愛撫はなくても、おっぱいくらい触っても映画としての品は保たれると思うのですよね。
それすらなかったのは、やはり男都合のセックスを強調したかったからではないでしょうか。

「うっ!!」
ドピュっ!!
モミモミモミ・・・
むしろ射精した後におっぱいを揉みしだいてます。
これは男が射精の余韻を楽しむための愛撫であり、やはり少女の為に行った行為ではありません。
絶頂を迎えたフェリックスの恍惚とした表情、イザベルの無表情の対比も面白いです。
結果的に、セックスを楽しんだのは男だけで、少女は性的に搾取されただけの形になっているのです。
尚、セックス中にファンタジー映画のような不思議な現象が起こっているのですが、そちらは後半のネタバレあり考察のほうで言及したいと思います。

初体験の相手に塩対応になる少女
セックスを終え、帰宅するイザベル。
フェリックスに送ってもらい、その時は普通に愛想よくはしています。
しかし、部屋に入ってからは不機嫌な状態になります。
初体験の話を聞こうと、イザベルの部屋で待っていたヴィクトルに対しても不愛想です。
初体験の為に着飾っていた少女はドサっとガサツにベッドに座り込みます。

靴を脱ぐ時にパンツも見えそうになっています。
いわゆる、はしたない行動です。
男のいない女子校とかだと、スカート捲れてても気にしないとか聞きますが、あれに近い状態でしょうか。
つまり、少女が素の状態になっている事を表しています。

さらに、、、
ヴィクトルを部屋から追い出した後に股間を確認すると、出血している事に気付きます。
思い出だけだったら、記憶から消せるかもしれません、、、
しかし、初体験をしたという事実は少女の身体に傷跡をのこし、もう引き返せないという事を否応なく突き付けてきます。

その後、もフェリックスと出会う事はありますが、露骨に嫌がらずともどこか塩対応になっています。
宣言していた通り、誕生日パーティーにも招待しません。
また、家族が避暑地を去る時に、イザベル達の乗った車が偶然フェリックスの自転車を追い越すシーンがあります。
そこでもイザベルはフェリックスに声をかける事もありません。
少女の中では、つい先日初体験を済ませた相手は、もう既に他人になってしまったのです。

売春でおじさん達とセックスしまくる少女
初体験を済ませ、映画のパートも夏から秋に変わります。
ここからは少女は買春を繰り返し、様々な男とセックスをしまくる事になっていきます。
父親以上?の年齢の男に抱かれる少女
イザベルはレアという偽名でネットに裸の写真などを投稿し、自分を買ってくれる客を探し始めます。
ちなみに彼女が買春を始めた具体的なきっかけなどは明確には描かれません。(なぜ買春をしてしまったかの心理については想像できる作りになってます)
一応、映画内である人物が未成年がネットでエロサイトを見てしまう事の危険性に警告をしていますが、、、
それが答えではないでしょう。
子供がネットでエロサイトを見る事自体は根本的な問題ではないですし、監督もそれを大きな問題として取り上げている素振りは見えません。
子供の性とは封じ込めれば良いものではなく、向き合う事が肝心なはずです。
おそらくは監督も、私と同じような考えで、あえて登場人物にトンチンカンな警告をさせたのでしょう。

イザベルは年齢を偽るために大人っぽい服装に着替えます。
家で着替えるとバレてしまうので、途中の公衆トイレなどで着替えます。
ちなみに羽織っているブラウスは母親から盗んだものです。

最初にイザベルを買ったのは、ジョルジュという初老の男です。
ネットではジョルジュはもっと若い男だと年齢を偽っており、イザベルもジョルジュの姿にビックリします。
しかし、イザベルも自分の事を20歳だと偽っており、ジョルジュの事を責める事はできません。
このジョルジュとの関係が映画で重要な要素となっていきます。

尚、ジョルジュとの最初のプレイに関しては、具体的な描写がありませんでした。
代わりに事後に着替えているイザベルの下着姿だけです。
ただ、、、
この後からエロシーンはどんどん過激になっていきます。

最低な男に買われる少女
売春行為とは言え、最初の客のジョルジュは紳士的な男でした。
しかし、少女を買う男はそんな優しい男ばかりではありません。
むしろゲス野郎達が容赦なく少女の性を貪り食って行くのです。

二人目に登場した客は、乱暴で疑り深そうな男です。
彼はイザベルとセックスをするわけでもなく、オナニーを強要します。

「あ・・・あ・・・」
とりあえず指示に従う、イザベル。
しかし本気のオナニーではなく、喘ぎ声からも演技である事が伝わってきます。

イザベルの演技オナニーを見抜いた男は、、、
「もっと自然にやれ!」
「俺のは見るな!」
「犬のようにケツを突き出せ!」
とうるさく要求し、自分でもシコり始めます。
いくら客と売春婦とは言え、そこには人間的なコミュニケーションもない、ただの性搾取が展開されるのです。

結局、男はイザベルの身体に射精をします。
ここでシーンが飛んでいるので、プレイの詳細はわかりませんが、おそらくはセックスもせず、ぶっかけてフィニッシュだったのではないかと思われます。
相互オナニーを趣味の男だったのでしょうね。
イザベルはただただ、男の変態性欲の処理に使われただけなのが良くわかるシーンです。
シャワーも使わせてもらえず、精子もタオルで拭いただけです。
しかも男はイザベルが未成年だという事も見抜いており、、、
親にバラすと脅迫して、金を払う事も渋ります。
結局、約束の額はもらえず、少額だけ払われて追い返されてしまいます。

酷い扱いを受けたイザベルは、すぐに次の客を取ります。
先ほどの失敗から、今度の客には先に金を払うように要求します。
しかし男は
「500ユーロなら生でフェラしろ」
と、プレイ内容を吊り上げてきます。
おそらくはこの男も値切るつもりだったのでしょう。

「ハァ!ハァ!ハァ!」
ズボ!ズボ!ズボ!
結局、駐車中の車の中で雑にヤラれてしまうイザベル。
ここが買春での初のセックスシーンです。
時系列的には最初の客はジョルジュだったのに、紳士的なジョルジュとのセックスシーンが無かった分、買春によるセックスの酷さが強調されます。
実際、この醜悪なジジイにハァハァ言われながら後ろから突かれる姿は、まさに親が見たら泣く姿です。

さらにトドメとして、、、
射精せスッキリした男はイザベルに最低の言葉を言い放ちます。
「フルタイムなのか?」
「たまにやるだけ」
「良く言うだろ」
「何て?」
「『一度客を取れば死ぬまで売女』」
「はははは(笑)」
まさに言わなくて良い、最低の言葉です。
スッキリしてから風俗やめなさいと説教をするオヤジとかがネタにされますが、それを超える醜悪なセリフですね。
実際、売春をやるというのはこういったストレスも多いのだろうと思うと考えさせられます。

この二人の客に買われた夜、帰宅したイザベルが無表情で必死に体を洗うシーンがあります。
必死に必死に、、、
洗い流そうとしても洗い流せないものを洗いまくります。
つまり、この最悪な男達に買われたという事実です。

次々と性搾取され続ける少女
それでもイザベルは買春をやめる事がなく、次々と男達に抱かれていきます。
印象的なのが、若い男が一人もいない事です。

実の父親と同じか、それ以上の年齢の男とセックスしまくるイザベル。
イザベルはお金に困っているわけではありませんが、金をもらう事にはこだわります。

おそらくは金をもらう事 = 自分の価値を認めてもらう事と考えている為です。
しかし、それで承認欲求が満たされてハッピーになるほどは割り切っている風に見えません。
自分が世の中の男たちに性搾取される対象である事を自覚した上で、あがき藻掻いているように見えます。
客がオジサンばかりだというのも、今は一緒に住んでない実父の存在を重ね合わせてしまいます。
実の父の愛が欲しいのか、、、もしくは認めてほしい、褒めて欲しいのか、、、
そう考えると、買春してしまうというのも非常に悲しきサガだと思えてきます。

映像的にもマリーヌ・ヴァクトのセックスは非常に官能的です。
特に本作の中では騎乗位が素晴らしいです。
こちらの騎乗位シーンでも天を仰ぎながら、前後に腰をグラインドさせている仕草が中々エロいです。
また、下になってる名もなきオジサンがイザベルのテクに口を大きく開けてよがってるのも、個人的にポイント高いです。
イザベルのマンコの価値の高さが伝わってくるからです。

マリーヌ・ヴァクトのヌードも非常になまめかしいですね。
光量調整してみると、長い髪が体にまとわりついて、とてもエロいです。

おっぱいもこの通り、しっかり見えてますね。

売春婦という殻に閉じこもる少女
イザベルは買春を繰り返し、どんどんと擦れていきます。
家庭環境も悪くなり、母親に対しても明らかに反抗的になります。

印象的なのが、いつものように公衆トイレで化粧をするシーンです。
リップをかなり濃いめに塗ってます。
ここで思い出したいのが、初体験前の弟・ヴィクトルとの会話です。
「売春婦みたい」
「そう見える?」
「うん、こっち向いて」
あの時はヴィクトルが口紅を落として、ナチュラルメイクにしてくれました。
今のイザベルは、売春婦みたいな化粧をあえてしているわけです。
つまり、自分を売春婦という殻で囲って、自分ではない存在になろうと藻掻いているように見えます。

唯一の心のよりどころである初老の男
イザベルは最初の客であった紳士的な初老男性・ジョルジュとプライベートで偶然再会します。
この時、ジョルジュの隣には女性がいるのですが、イザベルは嫉妬に似たような感情も抱いています。

今までイザベルを買った男達の中で、ジョルジュは極めて紳士的に少女を扱ってくれています。
ジョルジュは他の客とは違う、、、という演出もあります。
再開をきっかけに、イザベルはジョルジュに再び買われるようになりますが、そこからようやくジョルジュとのエッチシーンが描かれます。
そこで描かれたのはクンニリングスです。
何が特別かというと、、、実はイザベルが男に愛撫されているのって、このシーンだけなんですよね。
後の男は初体験のフェリックスも含めて、誰も前戯らしい前戯してないんですよ。
みんなイザベルのマンコを使うか、口を使うか、身体にぶっかけるだけ。
イザベルを愛撫するのがこのシーンだけなのは、ジョルジュが特別な存在であるという監督からのメッセージなのです。

ただ、面白いのは、ジョルジュにクンニされた後にもシャワーで体を洗い流すシーンが挿入されている事です。
体を洗う = 売春している事実を洗い流すという表現ですが、つまりジョルジュとの繋がりも所詮買春だぞという監督の警告でもあるのです。
売春相手で唯一、紳士的な男性がいたから恋しちゃいました、、、みたいな単純な話じゃねーぞという警告です。

ジョルジュもイザベルが未成年である事に気付いており、それでも彼女を買います。
少しずつ心も通わせはじめますが、、、それでもやっぱりジョルジュはイザベルを救う決定的な存在にはなれないのです。

ちなみに映像的なエロシーンでこちらもお気に入りです。
売春婦モードのイザベルは黒とか赤とか、割と大人っぽい下着をつけているのですが、、、
ここでは白の水玉のブラジャーという、比較的可愛らしいものをつけています。
ジョルジュに対して素の17歳になりかけている、、、という比喩表現でもあるかもしれません。
・・・という考察も良いのですが、単純に乳首が透けているのがエロいのでお気に入りなんですよ(笑)

官能的過ぎる騎乗位シーン
本作のエロシーンで最も注目すべきなのはジョルジュとの騎乗位セックスシーンでしょう。
ジョルジュとイザベルでシャンパンを酌み交わしながら、印象的な会話をした後でのシーンです。
心の交流も少し進んでいるのもあるのか、中々に情熱的なセックスに見えます。
表情も派手さはないものの、無表情ではなくややウットリした状態です。
ズボ!ズボ!ズボ!
「あ・・・あ・・・」

巨乳というわけではないので、おっぱいは揺れませんが、むしろその引き締まった胸が体ごと上下しているのがエロいです。
カーテン越しの光に照らされて、神々しくも見えます。

グイン!グイン!グイン!
上下に動いていた体は徐々に激しさを増し、前後へのグラインドに切り替わっていきます。
そういう動きを演技指導されたのかは不明ですが、、、イザベル自身も興奮しているのが伝わってくる、良い腰の動きです。

経験豊富な少女と同級生男子のセックス
本作のイザベルのセックスは初体験、買春の他に同級生との恋人セックスの3種類に大別できます。
続いては恋人セックスシーンについて解説します。
同級生の男との恋人セックス
ストーリー的には色々あって(その内容はぜひ映画を見てください)、、、イザベルが同級生の男と付き合う流れがあります。
こちらの同級生・アレックスはおそらくは童貞、、、少なくとも初体験の相手であるフェリックスのようにイケメンではなく、イザベルを買ってきたオッサン達とも違う、ただの17歳男子です。

アレックスとの交際は家族公認の仲になりますが、、、
家族がいるのに普通に朝っぱらからイザベルの部屋でセックスしているシーンがあります。
家族が留守にしてるとかじゃなくて、普通に義父が二人を朝食に呼びにきてます(笑)
部屋の中から義娘と彼氏のギシアンが聞こえてきて、戸惑う義父。
フランスだと、こういうの当たり前なんでしょうか。

そんで、このセックスシーンがやっぱりエロいです。
イザベルお得意の騎乗位ですが、、、ジョルジュの時と同じように表情がウットリしてます。

ズボ!ズボ!ズボ!
「ハァ・・・ハァ・・・」
一応、アレックスがイザベルのおっぱいを触ってますが、ちょっとぎこちないです。
愛撫というよりは手持無沙汰で触ってる感じですね。
やはりまともな愛撫としてはノーカウントで、ジョルジュのクンニには及びません。

しかもアレックスはセックス中に勃起が収まってしまい、フニャチンになります。
「ごめん・・・なぜかな・・・」
まあ、これは繊細な男子あるあるではありますが、百戦錬磨のセックスモンスターであるイザベルとのギャップが印象的なエピソードです。
するとイザベルが、、、
チュパ・・・チュパ・・・

「何してる?」
「私に任せて」
唾でヌルヌルにした指でアレックスのチンコに何やら刺激を加えている描写があります。

ユッサ!ユッサ!ユッサ!
その後、上下運動を再開したイザベルはアレックスをあっという間にイカせてしまうのです。
(立たせてからもう一度挿入したのか、そのまま手コキでイカせたのかは不明)
買春によって普通の女の何倍もの経験を積んだ少女が、いつの間にか年齢相応の男子には釣り合わないテクニックを身に着けていたというのは単純にエロいですね。

ネタバレ注意!重要シーンの意味を考察
さて、ここからストーリーの要所に関わるシーンについて考察していきます。
その為ネタバレ注意報を出させていただきます。
テーマとしては3つあるのですが、その内2つはラストについて触れているので特に注意してください。
謎解き映画とかではないので、ネタバレしたとしても楽しめる映画だとは思いますが、本作は見た人ごとに色々と解釈できる余地が残された作りとなっています。
その為、可能であれば未見の方はまずはご自身で観て、ご自身の解釈をされたほうが良いと思います。
ネタバレされたくないという方は、こちらの項目は読み飛ばしてください。
初体験時に現れたマボロシの意味
フェリックスの初体験中に、急に浜辺に現れたイザベル本人の幻について考察します。
初体験中のイザベルはドッペルゲンガーのような自分に瓜二つの幻を見て、セックスどころではなくなってしまいます。
急にファンタジーな展開になったので、初見の時は理解が追い付きませんでした(笑)
これは初体験に没入できないイザベルの心理状態を表現していると捉える事ができます。
実際、イザベルはフェリックスとのセックスに感動も愛情も感じず、ただ肉体だけを使われて、精神は乖離してしまっている状態でした。
つまり、客観的に第三者視点で自分をみるくらい、冷静だったという表現です。
これはこれで正解の解釈だとは思うのですが、私はここにダブルミーニング的な意味合いも感じました。
それは初体験によって少女だったイザベルが死に、新たに大人の女として生まれ変わったというメッセージです。
つまり、このマボロシのイザベルは幽体離脱したイザベルを比喩しているわけですね。
幽体離脱して、(少女として)死んだ自分をみているのです。
セックスをした事で、もう少女には戻れないという事を暗示していると考えますがどうでしょうか?

ジョルジュの腹上死について
ジョルジュの腹上死は、この映画最大のターニングポイントです。
本作のテーマは女性の性と性搾取、そしてそれに向き合い藻掻く少女の成長だと思います。
ただ、監督の裏テーマとして、人間にとってセックスとな何なのかというものがあると感じました。
人間にとって、セックスとは切っても切り離せない行為だと私は思います。
むしろ生きる目的と言ってもいいかもしれません。
ジョルジュも妻がいながら、様々な女とセックスしてきたと言われるくらい、セックスに重きを置いた人生を歩んできました。
イザベルが医師に告白したセリフから、ジョルジュは普段はイザベルを愛撫したり眺めたりするだけで、セックスはしてなかった事が明かされます。
最後の日だけ上に乗ってくれと頼まれたんですよね。
この事から、病を患っていたジョルジュ自身もある程度死を覚悟し、それでもセックスをしたんじゃないかと思うのです。
ジョルジュの妻、アリスがこう言います。
「セックスで死ぬのは男の夢よ」
セックスしながら死にたいまでは思わなかったとしても、死んでしまっても本望だったのかもしれません。
ジョルジュの性格からして、死んでイザベルに迷惑をかけるのは避けたいでしょうから、必ず死ぬとわかってたら止めておいたかもしれませんけどね。
でも、万が一セックス中に死んでもいい。
それくらいは思ってたように思えます。
人生最後の光景が、美しい女のおっぱいだなんて最高のハッピーエンドじゃないですか。

息を引き取ったジョルジュを蘇生させようと慌てるシーンも緊迫感がありました。
もちろん、死亡により買春がバレるリスクも頭をよぎるでしょうが、それだけじゃない、、、ジョルジュを助けたいという想いも感じました。

尚、こちらのイザベルがまたがっているシーンもエロいですよね。
海外では女性器も画面に映す事も多く、フランス映画で前貼りをつけているかは不明なんですが、もし付けてないとしたらアソコが密着しちゃってますね。
私なら確実に勃起しそうな体勢です。

この直後にベッドから立ち上がったシーンが、イザベルの股間が一番良く見えるシーンです。

股間をクローズアップしつつ、光量調整してみると、、、
どうでしょう?
陰毛のようなものは見えますが、性器までは見えませんね。

さらに拡大して、光量も最大限調整してみました。
・・・
うーん、大陰唇含め女性器は映ってません。
少なくとも日本の配信元は映ってないと判断してます。(何の処理もされてない)
これはマンコが下付きでたまたま映ってないのか、何らかの前貼りを使用しているのか気になります。

あと、バスルームから戻ってきたシーンでのお尻もエロいです。

拡大して光量調整しましたが、日焼け跡がエロいですね(笑)
映画内では夏から2ヶ月くらいは経ってそうなので、まだ日焼けが残っているのは不思議です。
ただ、リアルな撮影の時系列で言うと、割と夏に近い時期に撮影したのかもしれませんね。

また、この時わざわざイザベルをこけさせて、額から血を流させる展開にしたのは何故でしょう?
これは初体験時の出血シーンとリンクしていると思いませんか?
つまり初体験も引き返せない体験でしたが、このジョルジュの腹上死も引き返せない事象である事を、額からの出血で表現したわけです。
単に踏んだり蹴ったりで泣きそうなイザベルを演出した、、、だけでは割り切れない気がしたので、そう考察しました。
中々深読みし甲斐のある映画です。

アレックスに興味を失った理由
つい数十分前まで楽しくセックスしていたのに、なぜアレックスはフラれてしまったのでしょう?
まあ、この気難しさがザ・女の子って感じなのですが、男からしたらこういう子は振り回され過ぎて正直辛いです(笑)

アレックスがフラれたのはセックスが下手だからでも、セックス後にシャワーに入らずに不潔だからでもありません。
イザベルがアレックスに興味を失った瞬間は明確でして、まさにこのシーンでしょう。

シャワーから戻ってきたイザベルの目に映ったのは、家族に同化したアレックスです。
彼女は家族に受け入れられたアレックスに急激に冷めてしまったのです。
何故ならば彼女はアレックスに家族では得られないものを求めていたからです。
それは一人の人間としての価値を認めてもらう事であり、買春で買ってくれる男たちが与えてくれていたものでした。
だからセックス中に中折れしたアレックスを嬉々として射精させたし、それで自分の価値を感じていたのです。
家族に埋もれてしまったアレックスはもはやイザベルには不要になってしまったのです。
ジョルジュの妻の存在とは?
ラスト10分足らずで、急に登場したジョルジュの妻・アリス。
彼女の登場時間は映画全体の比率でいったら短いですが、本作で最も重要なキャラクターと言えるでしょう。
それは彼女がイザベルを対等に一人の人間として認めた、初めての大人だからです。
まず出会った時のやり取りから、それがわかります。
ホテルのラウンジでイザベルと合流したアリスは、イザベルに飲み物を訪ねます。
イザベルはアリスと同じもので良いと告げますが、、、
「ウイスキーを2杯」
と、明らかに子供っぽい見た目のイザベルに気を使う事なく、ウイスキーを頼むのです。
これは相手を尊重しつつ、気を使わない対等の扱いをした事を意味しています。

そもそも凡庸なストーリーであれば、本作は娘と母の物語になるはずです。
実際この設定なら、買春に手を出した不良娘と、それを支えて立ち直らせる母親の感動物語を想像するでしょ?
本作でもイザベルの母・シルヴィはイザベルの為に献身的な風の行動をしています。
何も考えずに観ていたら、良い母、娘の不良化に苦しむ母に見えるでしょう。
しかし、シルヴィはイザベルにまったく向かい合おうとしてないのです。
例えばシルヴィは旦那の友人のポールと浮気をしています。
浮気をしている事自体は悪い事ではありません。
しかし、シルヴィは<女には色々ある>と知ったような顔をしながら、イザベルが買春をしていた事は<気持ち悪い>として、一向に受け入れようとしないのです。
つまり彼女は自分ルールで性の規範を判断しているに過ぎず、まったく娘の事をみていないのです。
そしてそれは映画ラストまで変わる事はありませんでした。

買春を気持ち悪いと切り捨てる母親に対して、アリスはイザベルにお願い(ジョルジュの部屋に一緒にいってほしい)をする際に、わざわざお金を払います。
セックスをするわけではなく、彼女自身の対価という事を理解して金を払います。
金銭のやり取りは非常にフェアな行為で、対等の証でもあります。
さらに、アリスは初対面のイザベルに心の内を晒します。
「私に勇気があったら」
「男にお金を払わせセックスしたかった」
実は買春という行為は、女が男に性的搾取されているという側面の裏で、金銭を得る事で逆に女が優位に立つという二面性があります。
だからと言って、売春をしろという意味ではないですが、女が自分の性的価値を理解した時、社会に対抗しうる一つの方法論ではあるのです。
アリスはイザベルが買春を行っていた事を理解した上で、自分のかつての願望を語る事で、イザベルの事を認めたのです。
ただ、「私に勇気があったら」という一言で、女性全体の立場に皮肉も匂わせています。
たしかに金銭をもらう事は女性の権力ともいえるけど、だからと言って買春が最適解ではない、、、女性の性的搾取問題についてまだまだ結論はでないという意味に捉える事ができます。
いずれにせよ、母親ですら認めてくれなかった自分を、アリスだけは認めてくれたのです。
イザベルもそう感じた証拠に、アリスに心を許しているのがわかります。
というのも、アリスに年齢詐称を見破られた時に素直に17歳と本当の年齢を答えているのです。
ジョルジュにすら本当の年齢は言ってません。
彼に年齢のウソを見破られた時は、それでも20歳とウソをつきとおしましたが、アリスだけには真実を打ち明けたのです。
アリスとの出会いによって、大人になる過程で藻掻き苦しんでいたイザベルは遂に救われたのです。

ラストの解釈
ジョルジュが死んだ部屋でアリスと二人でうたたねをしてしまったイザベル。
はっと目を覚ますと、もうアリスはいなくなってました。
私の中では、もう二度とアリスとイザベルは出会わない気がしています。
アリスがまるで幻だったかのように感じるのです。
これは初体験シーンのイザベル自身の幻にもリンクしている演出だと思っています。
もちろん、実際にホテルの部屋を予約し、入れたのでアリスは実在していますし、二人は出会ってます。
しかし、まるで幻のように消えたのです。
これはつまり、アリスとの出会いは死んだジョルジュからの贈り物だったのではないかと思うのです。
一種の天使のような存在でしょうか、、、だから消えたのです。
前述した通り、売春をしているイザベルと顧客関係であるジョルジュは彼女を完全には救えません。
ですから、アリスとの出会いという形でジョルジュはイザベルを救ってくれた気がするのです。

また、ラストシーンではイザベルは右方向を見て終わります。
プロの映像作品では左右に未来・過去の意味付けがされているのをご存知でしょうか?
例えばキャラが右を向いていると未来を見据えていて、左を向いていると過去を振り返っているなどです。
これは文化圏によって左右が逆だったりして結構ややこしいです(笑)
例えば日本のアニメですと、右が過去で左が未来です。
これは漫画本が右から左に読んでいくメディアである事から、漫画から派生したアニメも右から左へ時間が進むように演出するとみている人に違和感なく受け入れられるという手法です。
ですので、アニメのエンディングでキャラクターが左の方向(未来の方向)を向いて歩いているものが多いと思いませんか?
これはエンディング曲で未来の方向を向いたポジティブな演出をする為です。
逆に西洋の絵画などは西洋圏の書物や言語が左から右に読むように、右が未来で左が過去です。
(その他、芝居の舞台の下手上手が連動してるとか、広告で重用されるディーンの法則とか色んな話が絡みます)
映画も国によっては左右どちらの説もあるそうです。
この映画がどちらなのか、、、
イザベルの表情や、向いている方向が明るい事から、ポジティブな感情がある事は間違いありません。
私は西洋文化圏に多い、右手が未来と考え、イザベルが前を向いて歩きだすように感じました。
ただ、監督の意図として、仮に右手を過去として撮影していたとしたら、、、
イザベル自身も過去の自分の行動をすべて受け入れられた、、、ような演出にも見えてきます。
左右どちらが過去か未来か、考えてみると面白いですね。

出演女優の紹介
では最後に本作に出演された2名の女優さんについて紹介したいと思います。
マリーヌ・ヴァクト
前述した通り、主人公を演じたのはマリーヌ・ヴァクトという女優さんです。
1991年生まれで、2025年現在では34歳ですね。
本作の撮影は2012年だったので、当時は21歳でした。
本作でもロングヘアが印象的な美少女でしたが、個人的にはこちらのボブヘアの時代が好きですね。
フランスは美人が多いですが、まさにフランス美女という感じです。

ヌード自体は本作が初ではありませんが、これまで解説してきた通り、かなりの体当たりヌードでした。
元々15歳からモデルをやっていただけあって、顔もスタイルも良いですね。

シャーロット・ランプリング
そしてわずか10分足らずの出演で、トンデモない存在感を放ったのがアリス役のシャーロット・ランプリングさんです。
女優としてのキャリアは滅茶苦茶長くて、初めて出演した映画が1965年の「ナック」という白黒映画です。
個人的な印象は海外ドラマ「デクスター 警察官は殺人鬼」第8シーズンに登場した犯罪心理学者エブリン・ボーゲル役です。
あちらでも素晴らしいキャラを演じていただけました。

今はカッコいいおばあちゃんですが、若い頃は美少女な上にヌードも披露し、セックスシンボル的な存在でした。
もしかしたら私も意識してないだけで、若い頃の出演作も見ているかもしれません。
本作を監督したフランソワ・オゾン監督のお気に入りでもあり、2000年以降・・・つまり30代中盤になって以降から監督の作品に度々出演されているそうです。
フランソワ・オゾン監督自身が女性をテーマとした映画を専門で作ってる監督なので、中年女性になって以降に見いだされたというのは年齢を超えた魅力を持っているからに他ならないでしょう。

代表作は1974年の映画「愛の嵐」です。
私もこの映画は見た事ないですが、ドイツ軍の帽子にサスペンダーでおっぱい丸出しっていう、この姿だけは記憶にあります。
かつてのセックスシンボルだった彼女が、本作でセクシャルな主人公の相手役だったというのが、また面白いですね。

まとめ
さて、以上となりますがいかがでしたでしょうか?
フランス映画とか、文学的なやつはあんまり見たいという方にも、ぜひ見てもらいたい映画です。
特に女性の方必見かなと、個人的には思います。
映画の予告編
映画の予告編がYouTubeにありましたので貼っておきます。
YouTubeはおっぱいNGのはずですが、、、
予告編の最後のほうに映るこちらのシーンで、ちゃっかりおっぱいが映ってます。

イザベルの両腕の間から顔を出している突起物に注目です。

光量調整してみると(してみるまでもなく)明らかにおっぱいが映ってます。
YouTubeでみるおっぱいは新鮮ですので、ぜひ見てみましょう(笑)

今回紹介した作品が配信されている動画サービスの紹介
本記事で紹介した映画がU-NEXTで見れるか確認してみました。
2025年5月5日に確認した所、U-NEXTで配信中(見放題対象作品)でしたので、興味がある方はU-NEXTで視聴するのがオススメです。

17歳
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本ページの情報は2025年5月時点のものです。
最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
2007年でちょっと古いですが、HBOのTell Me You Love Meというドラマのエロシーンがエロくて好きです。取り上げていただけたら幸いです。
>bntw
リクエストありがとうございます。
参考にさせていただきます!