本日は霊能力系バトル漫画「つぐもも」のエロ描写考察の第四回です。
つぐもも考察は一応、この四回目でラストとなります。
ラストで取り上げるのは疑似セックス表現についてです。
考察その1~3はこちらの記事↓↓↓
昔から少年漫画では、例えエッチな内容を含む作品でも登場人物達はセックスをしないという不文律がありました。
実際には少年漫画でもセックスをしちゃう作品はありますし、むしろ恋愛系の作品などではセックス描写は増えてきているとは思うのですが、逆にコミカルなエッチ作品はセックスについては慎重です。
内容はエッチだけど、登場人物達がセックスをしない作品の事を私は<ガマン汁漫画>と呼んでいます。
「つぐもも」の対象読者が少年なのか・・・という議論はあるとは思うのですが、内容的にはモロに王道の少年漫画であり、やはり登場人物達がセックスをしない漫画となっています。
こういったエッチな作品でセックスを描かない理由は色々あるとは思います。
そもそもが未成年向けだったので、規制の問題とか。
他には、セックスをさせない事で、あえて少年たちの悶々としたエロスを取り入れたいという側面もあるでしょう。
性行為とは<大人の関係>ともいうくらいですから、セックスしちゃうと大人になっちゃうわけですね。
恋愛漫画でセックス描写が増えているのは、大人へなる過程を描くという意味もあるかと思いますが、エッチな漫画ではその手前、少年少女の頃の悶々としたエロスを描きたいわけです。
少年漫画風の体裁を保ちつつ、登場人物たちにセックスさせまくってしまう作品・・・例えば古くは「エンジェル」なども存在しますが、少なくとも「つぐもも」は登場人物たちにセックスをさせない事に拘りを感じます。
何せ、素股や手マン、クンニリングスなど少年漫画の枠を超えたと言っていいほどの過激な行為は採用されているのに、頑なに挿入行為には至らないようにしているのです。
中にはまるでセックスをしている風なのに、あえて挿入をしていない事を明言している、疑似セックス描写まであります。
というわけで今回は「つぐもも」の疑似セックス描写と、登場人物にセックスをさせない事について考えてみたいと思います。
■幼馴染の堅物委員長とセックス未遂
作中で初めて<セックス>という行為が取り上げられたのは結構早く、3巻で登場します。
お相手は超初期のヒロイン・近石千里(ちかいし ちさと)です。
最近ではめっきり登場しなくなってますが、最初は主人公・一也のお相手候補でもありました。
一也の幼馴染にして、風紀を乱す事を許さない堅物の委員長タイプの千里ですが、、、
世界を恋愛ゲーム化する<あまそぎ>(作中で怪異を発生させる付喪神)の影響で一也に好感度マックスの状態になってしまい、一也とセックスしようとしてしまった事があります。
一種の催眠状態ですが、普段クソ真面目な千里が、一也と積極的にセックスをしようとするのは非常にエロかったですね。
結局これは寸前で怪異を解除して、未遂に終わります。
一応、挿入までしてしまったかどうかは作中では伏せられているのですが、これは素直に挿入未遂だったとみるのが自然でしょう。
■お神酒で酔ったロリ少女によるマットプレイ
続いてはロリ化状態のくくりによる泡姫マットプレイです。
「つぐもも」ではお風呂のシーンが非常に多く登場するので、洗体プレイも定番として使われてます。
今回はお神酒を飲んで酔っ払ったくくりが、一也を体で洗おうとしているシーンを取り上げてみます。
泡姫というのはソープランドで働く女性の事を指します。
ソープランドでは泡だらけの女性が身体を使って男性を洗ってくれるプレイがあります。
現代では泡を使うのは最初の洗体までで、マットではローションを使ってますが、元々はマットでもガチに石鹸で泡だらけにしてプレイしたのが発祥みたいですね。
いずれにせよ、石鹸のヌルヌルとした感触って、気持ちよさを連想させます。
石鹸やボディーソープでオナニーをした事ある人も、男女ともに少なくないでしょう。
※実際には性器が荒れるのでやめた方がよいです。マットプレイがローションに置き換わったのも同じ理由です。
一也の上で泡だらけの股間をこすりつけていたくくりも・・・
「・・・」
「てゆか、だんだん気持ちよう、なってきた・・・」
にゅるっ!にゅるっ!にゅるっ!
目をトローンとさせて感じてしまっています。
ちなみに一也は奥義・神がかりを使った反動で完全脱力状態で動けません。
おそらくは位置的に、無防備な一也のチンコにオマンコを擦りつけているように見えますね。
性器と性器を擦り合わせるのは・・・挿入してないだけで、セックスの一歩手前と言って良い描写でしょう。
■夜の営み・・・ほぼ夫婦生活
初期から中期まではお風呂での洗体プレイが多かったのですが、本作はある便利な設定を発明します。
それが霊交接(れいこうせつ)です。
霊交接とは、肌を触れ合わせる事で、一也の膨大な霊力を付喪神などに注き、回復させる行為です。
すなわちペッティングですが、これが戦闘と戦闘の合間にごく自然に差し込まれてきます。
一也のパートナーとなった横笛の付喪神・響華(きょうか)も、度々一也と霊交接を行う事となります。
こちらのシーンなどでは、響華の上に覆いかぶさった一也が性器を擦りつけているようにも見え、まるでセックスです。
ここまでくると、完全に疑似セックス描写と言って良いでしょう。
明らかにセックスを意識した掻き方です。
その姿はせっせと子作りに励む夫婦のセックスのようで・・・まさに夫婦生活というヤツですね。
まるで新婚夫婦のように、日常的に毎晩ヤリまくっていると言うのが、設定的にも非常にエロい描写でした。
■中2男女による強制疑似セックス
一也のお相手は付喪神ばかりではありません。
人間の女の子・・・同世代の女性すそはらいである、すなおとの霊交接シーンも何度も描かれてます。
ちなみに年齢を忘れてしまいがちですが、一也って中2の設定なんですよね。
さらに、すなおも同い年という事でJC2なんです。
中2の男女同士のエッチシーンは付喪神とのものよりもさらに生々しいです。
すなお本人は実は一也の事を意識しているのに、態度はツンツンしてるのも良いです。
特に印象深いのが20巻でのエピソードですね。
お互いに恥ずかしがりながら中途半端に体を接触させている二人をまどろっこしいと感じた央菜(おうな)が強引に二人を密着させるのですが、、、
ぬっちゃ!ぬっちゃ!ぬっちゃ!
「ええ、えっちすぎる!!」
普段勝気なすなおの反応が素晴らしいです。
同世代の男子と性器同士を擦りり合わせる事になった、中2女子のウブな反応ですね。
エッチ過ぎるというセリフから、度を超えたエッチさに興奮や戸惑いを感じる、名シーンだと思います。
ちなみにこの後はイってしまったのか、オマンコが丸見えの大股開きの状態でグッタリしてしまっています。
強気女子がメス顔になって目を潤ませている姿がなんともエロいですね。
■毎晩オナニー替わりに疑似セックスしまくるムッツリスケベ女子
エロさでいったら、水晶玉の付喪神・安次峰あるみ(あしみね あるみ)の疑似セックスエピソードもかなりのエロさです。
普段は清楚系ですが、実は週2でオナニーしている事が判明しているあるみ。
鋏の付喪神・安次峰あきと(あしみね あきと)を兄と慕いつつ、実は恋心を抱いているという設定でしたね。
このあるみが、裏ではオナニー以上にムッツリスケベな行為にふけっているのです。
鏡の付喪神・みまねは他人の姿に変身できる能力をもっているのですが、、、
あるみはみまねに頼んであきとの姿になってもらい、あきとの姿のみまねと1日2回疑似セックスにふけっているという、とんでもないムッツリスケベなのです。
ほぼ、ダッチワイフを使ったオナニーみたいなもんですね(笑)
内気なあるみは、中々あきとに気持ちを打ち明ける事ができず、恋愛としては一切進展してないのですが、、、片想いの相手の肉体を使って性欲だけは解消しているというのがエロいです。
ちなみに処女は本物のあきとに捧げるため、変身あきととは挿入はしていないというのがいじらしいですね。
さて、毎日、あきとに変身したみまねとエッチしていたあるみですが、ある時やらかしてしまいます。
いつものように変身あきとに跨り、疑似セックスをしようとしていたところ・・・
実はその相手が本物のあきとだったのです。
あきとに変身したみまねだと思い込んでいるあるみは・・・
「さあ時間がありません」
「早く脱いで!」
「ちょちょちょ!!」
「ふううっ・・・にいさま・・・」
スリスリスリ
「あっ!ちょっ!あるみ!!」
ただエッチなだけではなく、かなり積極的にオマンコを擦りつけてくるあるみ。
普段とのギャップで肉食系なのがいいですね。
結局はそこに変身していないみまねがやってきて、目の前のあきとが本物だと悟るのですが、、、
オナニーがバレる以上の超恥ずかしいシチュエーションで、はっきり言って、この発想は天才的だと思いました。
少なくとも私はこれと同じシチュエーションを「つぐもも」以外で見た事はありません。
あえて現実のシチュエーションに例えるのであれば、オナニーをしているところを見られたどころか、オカズにしている本人に、オカズの内容ごとバレた・・・といったところでしょうか。
これは恥ずかしい(笑)
ちなみにその後も、あるみはみまねとの疑似セックス生活は続けていく(本人確認は徹底するようになったが)ようで、あるみの性欲の強さが描かれています。
■心のタガが外れた女子の露骨な素股プレイ
先ほどのあるみのプレイもそうですが、連載が長くなり、最近になると疑似セックスプレイもかなり露骨に描かれるようになっていきます。
お風呂での洗体 → 霊交接 と、ある程度オブラートに包んだ描かれ方でしたが、性器と性器を擦り合わせている所もモロに描かれるようになって、ストーリーを知らなければ、単なる素股にしか見えないシーンも増えてきました。
仲間内でも、もっとも冷静で知的なキャラである、針の付喪神・糸信(しのぶ)が、薬(そそぐの酒)の副作用で心のタガが外れてしまい、ただのスケベ女となって一也を襲うエピソードでは、、、
にゅっ!にゅっ!
「かずやぁ~口吸いしよう、口吸い~」
騎乗位の状態で明らかにチンコにマンコを擦りつけてますね(笑)
はいってないと強調はされてますが、まるでセックスと見まごう描写です。
■喘ぎ声がエロい!もはやセックス
疑似セックス描写をさらに推し進めたのが、29巻での短剣の付喪神・しらねとの素股プレイです。
普段はツンツンキャラで素直になれない、しらね。
一也との霊交接で回復中に、一也の事を侮っていた事を本人に「すまなかった」と謝ろうとしたところ・・・
「す・・・すま・・すま・・・」
「すまたしたい」
と、思わず素股を要求してしまうのです。
素直になり過ぎて欲望が出ちゃったわけですね(笑)
・・・というか、これまで性器同士の擦り合わせも、どことなく曖昧にしてきたのですが、ついに<素股>という露骨なワードが作中に初めて出てきたシーンでもあります。
一応、回復の為の霊交接なのですが、素股と言っちゃったので、もはや素股以外何物でもなくなったわけです。
「し・・・しらねさん・・・どうですか?」
グニ!グニ!グニ!
「きくなっ!!」
正常位の状態で、一也から性器を擦りつけられる、しらね。
はいってませんと注意書きがなければ、セックスにも見えます。
一也としらねは仲間・・・要するに会社の同僚とか友達みたいな関係ですが、女友達とのセックスって非常に興奮しますよね。
まさにそんな感じのシーンです。
この素股で、しらねはものすごい快感を得る事になります。
これは一也の膨大な霊力が注がれている事で、快感が増幅されているからです。
「(きもちよすぎるっ!!)」
「(腰が勝手に動く・・・!)」
「(おねだり腰・・・いやらしいっ!!)」
気持ちよすぎて、自らも腰を動かしてしまう、しらね。
そんな自分のいやらしい腰の動きに、興奮してしまっている様子もあります。
快感や背徳感が積み重なり、遂に・・・
「ふぁああん!!はぁん!!」
大きな声で女子っぽい喘ぎ声を出してしまうのです。
しらねは普段は一人称をボクと呼称し、最初は男子と間違えられたくらいのキャラなので、そのギャップが凄いです。
私たちも、日常で接している女友達、同級生、会社の同僚がいると思いますが、その彼女たちもセックスの際には聞いた事もない色っぽい声を出しているはずなのです。
そんな事を連想させる、秀逸な疑似セックス描写です。
ちなみにこの様子は他の仲間にこっそり観察されているのですが、やはり他の女子キャラも、しらねの喘ぎ声を聞いて興奮してしまっている様子です。
素股の後はしらねもオマンコ丸出しで痙攣しています。
ガニ股に開いた足を痙攣させ、まるでひっくり返ったカエルのようです。
セックスをすると、こういう相手の恥ずかしい姿を見る事ができるのも醍醐味ですよね。(しらねは挿入はされてませんが)
恥ずかし姿をお互いに共有する事で、結びつきも深まるのです。
■近親相姦ニアミス
28巻では、黄泉の世界の戦士・たうなでとの騎乗位素股のシーンがあります。
たうなでの正体は現段階ではわかりませんが、一也の母親である奏歌(かなか)の子供の頃にそっくりな容姿から、奏歌本人から分離した何らかの存在であると予想されます。
つまり、たうなでと一也がセックスしたら近親相姦になっちゃうかもしれないのですよね。
一応、挿入はしてないのでセーフなのですが、この後一也は射精してしまってます。
この近親相姦ニアミス疑似セックスを見ると、面白い部分が浮き彫りになってきます。
先ほどセーフと書きましたが、やはり挿入しているのと、挿入していないのでは、大きな隔たりがあるという事です。
近親相姦・・・肉親と挿入セックスをしてしまう事は、非常にタブー感がありますので、挿入したかどうかでそのタブー感が変わってくるのです。
これまで紹介してきた疑似セックスプレイは、もはや友達の枠を超えた、十分エッチな行為と言えるのですが、やはり挿入はしていないので、一線を超えてない感はありますよね。
逆に挿入をしてしまったら、一也と女性キャラの関係性も変わってしまうような危惧もあります。
今のようにコミカルなハーレム漫画として読めるのは、挿入をしていないからではないでしょうか。
もちろん一也の年齢が中2なので、倫理的に一線を超えさせられないというのはあるのですが・・・手コキや素股での射精は幾度となく描かれてますからね(笑)
それでも尚、挿入はさせないのは、おそらく挿入そのものに神格化された特別な行為であると、多くの人が感じているからなのだと思います。
実際に風俗でも、挿入するかしないかで、営業形態や料金も変わってきますしね。
「つぐもも」では挿入させない事で、キャラ同士の一線を超えない関係性を保ち、ハーレム漫画として読み手にストレスを与えない作りになっている、、、
それと同時に、頑なに挿入をしない事で、挿入の神聖さ、エロさを際立たせていると言えるのではないでしょうか。
万が一「つぐもも」でセックスが描かれる事があれば、それは想像を超えるエロさになる気がします。
おそらくはセックスはさせないと思うのですが・・・浜田先生なら何を描いてもおかしくないので、もしかしたらそんな展開もあるかもしれません(笑)
考察その1~3はこちらの記事↓↓↓
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